2014年8月30日土曜日

[907] AOKI,hayato - equivalent


Label: grainfield
Catalog#: gfcd08
Format: CD, Album
Country: Japan
Released: 2014
DISCOGS

01  equivalent 130723 n1  4:44

02  equivalent 130723 n2  3:56
03  equivalent 130724 n1  3:36
04  equivalent 130724 n2  5:12
05  equivalent 130724 n3  3:51
06  equivalent 130729  5:36
07  equivalent 130730  3:40
08  equivalent 130801  4:43
09  equivalent 130809  4:26
10  equivalent 130810  4:15
11  equivalent 130814 n1  4:07
12  equivalent 130814 n2  3:37
listen #4

何年も住み続けた家は、ずっと手をつけていない生活品や、大切だが読まなくなってしまった古い本が積み重なり、気にしつつもなかなか整理できず、日に日に狭い家だと感じるようになった。そろそろ引越をと思い、押し入れの奥に眠っていた不要なものを手放し、家具の裏側につもった綿のような埃を払う。片付けを終えて見えたのは、住みはじめた当時の何もない部屋、うっすらと生活の跡が残る誰もいない空間。そのあり様に、住もうと決めた時の記憶が喚び起こされて、次に住む、もっと広い家を決めたばかりなのに、名残惜しく、でもまた先へ向かっていこうという気持ちが湧いてきた。

equivalent」(イクイヴァレント)は、2013年夏に4トラックのカセットMTRを使って録音された、12調の静かなエレクトリックギター・ソロ・アルバム。作者は、一日の始まりの時間を共有する「朝の音楽と朝食の会」や、画家・藤川孝之とのセッションなど、ある日ある場所のドキュメントとなる作品を発表し、各地のギャラリーやお店での演奏を続けている東京在住の音楽家・青木隼人。各曲のタイトルは、そのまま録音された日付をあらわしています。かつてないほどラフな触りで、飾り気なく、しかし揺るぎのない音。そこに重なったのは、誰もいなくなった部屋の静けさ、ものや人の光・影の跡、引越前の情感やイメージでした。表紙のドローイングも、柱や壁に残された「名残」のよう。

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Ame to Kyujitsu (Tokyo, Nishiogi)
quiet, slow & gentle music for ordinary day