Label: -
Catalog#: -
Format: CDr, Album
Country: Italy
Released: 2011
1-1 Aelfraed 3:25
1-2 Lao-Tzu & Harry Haller 7:10
1-3 Ealafrith 7:55
1-4 Rosso Profondo 4:20
1-5 Viaggio di un bhikku con un bagaglio di pane e ideali 7:20
1-6 Bijou 1:25
1-7 Guarda dritto e vai avanti! 2:35
1-8 Buonanotte 0:40
2-1 Serenatassira I 2:53
2-2 Serenatassira II 5:09
2-3 Autoharp I 6:22
2-4 Serenatassira III 4:34
2-5 Autoharp II 3:11
2-6 Come sarà Milano? 6:53
2-7 Mr. Jeff Gurd 1:35
2-8 Ergon & Parergon 5:58
2-9 Aelfraed II 8:41
2-10 Al Farabi 6:28
2-11 25 May at Brienz 4:33
2-12 Prestidigitami 4:32
2-13 Glaßharpe 6:51
2-14 Aelfraed I 4:25
ドイツの先達Hans Reichelが提示したギター音響拡張のアプローチに共鳴し、自作のカスタムギターによる即興演奏の可能性を探求したミラノ出身の異能音楽家Stefano Delù(ステファノ・デルゥ)。前衛ロックバンドStormy SixのメンバーであるFranco Fabbriらが設立した非商業音楽のためのレーベルL'Orchestraから、1983年に発表された唯一のソロアルバム「Chitarre Solo」を、作者自らの手で復刻した私家盤デラックス・エディション。2枚組のCD-R仕様となっており、ディスク1にはオリジナルLPの全8曲を収録。ディスク2には同時期に録音された未発表音源や別テイクがコンパイルされ、彼の音楽性や奏法をより多面的に俯瞰できる構成です。
デルゥが考案したカスタムギターは、ブリッジサドルとネックの間に木製バーを梯子状に増設した特殊な構造を持つもの。弦をバーで物理的に分割することで、高域の倍音や微分音的な共鳴といった、伝統的なギターの構造的制約を超えた極めてユニークな音響を引き出します。弾く・擦る・叩くといった動作から放たれる繊細で澄んだ音色は、金属造形やガラス細工の光の煌めきを思わせる質感。本作では、この独自の楽器と通常のギターを駆使し、既存音楽の枠組みにとらわれない自由な爪弾きに穏やかな余韻と空白を交えながら、瑞々しい音像を構築しています。
即興・実験音楽の領域にありながら過度な難解さはなく、持ち前の牧歌的で親しみやすいメロディ感覚と、随所で滲み出る風通しの良い遊び心が実に印象的。静謐さと音の点描が際立つディスク2において、エフェクト処理を施した「Come sarà Milano?」や「25 May at Brienz」といった楽曲は、Durutti Columnのデモにも通じるナイーヴな創作衝動とメランコリーが交差するような、拡張版ならではのハイライトだと思います。
現在のデルゥは活動の場を実用音楽へと移し、ドイツのヒーリング音楽専門レーベルSantec Musicの主要コンポーザーの一人として活動。アコースティック/クラシック・ギターを用いた内省的な楽曲の書き下ろし、クラシック古典曲の演奏など、自然の情景や静寂を表現する環境音楽・インストゥルメンタル作品を作り続けています。
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