2026年9月6日日曜日

Not Drowning, Waving - Another Pond


Label: Liberation Music
Catalog#: BLUE109.2
Format: CD, Album
Country: Australia
Released: 2007 (1984)

1 Making A Desert And Calling It Peace 1:24
2 Another Pond 4:12
3 Hibakusha 0:43
4 Moving Around 7:29
5 Dare Not Say A Word 3:20
6 Frogs 1:37
7 Walk Tired 5:44
8 John Wayne Visits Port Augusta 2:05
9 Perfect Design 3:50
10 Waterdrops 4:59
11 Home On My Own 4:14
12 Mr Suharto Man 3:11
13 Mr Pooh (Do Be A Don't Be) 3:31
14 Oliver Le Strange 1:30
15 Once Like This 2:23
16 The Cheshire Cat 3:27
17 Hunting For Nuggets 5:10
18 Untouched 3:13
19 Perfect Design (1990) 3:31
20 Another Pond (1990) 4:22
21 The Wooden Box 3:17
22 Pilon And The Tum Tum Tree 4:06
23 Happy As Can Be 1:53

David Bridie(ヴォーカル/鍵盤)とJohn Phillips(ギター)により1983年に結成された、メルボルンのロックバンドNot Drowning, Waving(ノット・ドラウニング・ウェイビング)。「手を振っていたんじゃない、溺れていたんだ」というグループ名は、イギリスの詩人Stevie Smithの詩から引用されています。
Rowan McKinnon(ベース)を加えた3人+ドラムマシンという編成で録音したシングル「Moving Around」で翌84年にデビュー。別プロジェクトEasterからRussel Bradley(ドラム)、James Southall(パーカッション)、Tim Cole(エンジニア/プロデューサー)をメンバーに迎え、シングルに続いてリリースされたファーストアルバムが本作「Another Pond」。この再発盤は、84年初版と86年再版で収録内容の異なるアナログ盤の全収録曲に加え、2曲の再録とB面曲を網羅した拡張版となっています。
UKポストパンクの影響を窺わせる内向的なヴォーカル曲や、ピアノやチェロを交えた静謐な室内楽的アプローチに、シンセやエフェクト、蛙や鳥の鳴き声、水辺の音を織り交ぜたインスト曲が挿入される構成。川のせせらぎと物悲しげなピアノが重なるエンディングに至るまで、孤独や疲弊といった鬱屈とした感情が自然風景に滲んでゆくような、センシティヴな心象風景が広がります。本作を特徴づけているアンビエント的な空間処理と抑制された音数、ダウナーなトーンで統一されたプロダクションが生み出すメランコリックなサウンドは、同時代のポストパンクよりも、Bark PsychosisやRed House Paintersといった後のポストロック/サッドコア勢を想起させるところがあります。
この作品以降、グループはエスニックな要素を深めていき、パプアニューギニアのシンガーGeorge Telekをフィーチャーした90年作「Tabaran」では、ワールドミュージック路線を前面に押し出してヒットを記録。オルタナティヴ・シーンにおける存在感を高めていきますが、94年に解散。その後、一時的な再結成ライブを経て本格的に活動を再開し、2025年には「Tabaran」路線をさらに発展させた、実に32年ぶりとなる新作アルバム「Malira」を発表しています。

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2026年9月4日金曜日

Blast Head - Nu Island


Label: Free Hand
Catalog#: fh007
Format: CD, Album
Country: Japan
Released: 2009

1 Day Light Comm'inn 4:59
2 Mangrove Monkey 6:44
3 Singin In The.... 4:49
4 Sky High 5:01
5 In Water Disco 5:04
6 Nu Wave 8:59
7 BBQ Jam 4:24
8 After The Squall 4:36
9 Exotic 6:19
10 Mellow Mood 3:53
11 Midnight Beach 1:51

先月JET STREAMの冒頭で流れてきたメロウで気怠げなギター・インストゥルメンタルが耳に留まり、曲名を検索するとBlast Headの「Midnight Beach」という曲でした。90年代から2000年代にかけて精力的に活動していたDJ Hikaru & Tetsuによるデュオで、これまで未聴だった2009年作「Nu Island」からの一曲。アルバムも全編通して素晴らしく、遅まきながら繰り返し聴いています。
Blast Headというと無国籍で雑多なサウンドを交錯させた、無我へと潜っていくようなディープなインナートリップを連想しますが、本作ではそうしたサイケデリックな感覚は残しながらも、より開放的でトロピカルなオーガニック・サウンドが前面に出ています。中盤のシームレスな展開は、ひと続きのミックスを聴いているかのよう。タイトルの通り、鮮やかで眩い「空想の南国」のイメージが浮かんできます。JET STREAMでは「Midnight Beach」から、Steve Hiett「Sleep Walk」、B.J. Cole「Gnossienne No. 5」へと連なる選曲も良かったです。

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2026年9月2日水曜日

Chamber Music - If Not Now?


Label: -
Catalog#: -
Format: Digital, Album
Country: Sweden
Released: 2022

1 Glasgow #1 2:18
2 Bluest of Blue(feat. Christian Kjellvander) 2:38
3 Oslo 4:06
4 Fernweh 2:33
5 Masthugget 3:07
6 If Not Now? 1:54
7 Lyckoamulett 2:56
8 But She Didn't Say It Back 3:10
9 Chamber Music 2:56
10 Tracey Thorn 2:46
11 Glasgow #7(feat. Sara Isaksson) 2:58

スウェーデンの港町ヨーテボリを拠点とするプロジェクトChamber Music。中心メンバーは、マルチ奏者でオーケストラ編曲家でもあるMartin Schaub(マルティン・シャウブ)と、シンガーソングライターのHenning Sernhede(ヘニング・セルンヘーデ)。ともにアイリッシュ/スコティッシュの伝統音楽に根ざしたフォークロックバンドWest of Edenで活動してきた2人が、ある日の何気ない会話のなかで「インストゥルメンタルの曲を録ってみようか」と思い立ち、レコーディングを開始。その最初の成果として発表されたのが本作。エレクトリックギター、ピアノ、ドラムマシン、そしてサックスや木管楽器の響きを丹念に織り交ぜた、穏やかでアトモスフェリックな室内楽的アンサンブル。インストゥルメンタルを軸としながらも、「Bluest of Blue」には北欧オルタナカントリーの重鎮Christian Kjellvander、「Glasgow #7」にはジャズ/ポップスシーンで活躍するシンガーSara Isakssonをゲストに迎え、その歌声が静かな物語に緩やかな起伏と陰影を添えています。制作にあたり彼らが思い描いていたイメージは、「濡れたアスファルト」と「ミッドナイトブルー」。深く沈み込む青い憂鬱と、暗がりの中にほのかに浮かぶ光の気配。Blue Monologueの系譜に連なるようなクワイエット・ポップの秀作です。

「Chamber Musicは、僕たちが集まって一緒に演奏する部屋なんだ。主役は僕たちじゃなくて、その部屋。少し離れた壁には、The Blue NileやPrefab Sproutの色褪せたポスターが貼ってある。僕たちは普段、誰かのために、あるいは誰かと一緒に曲を書くことに慣れているけれど、Martinをピアノの前に座らせたり、僕の膝にギターを置いたりすると、遅かれ早かれ、送り主のいないメロディが現れる。ここは、そんなメロディたちの居場所なんだ。」 - Henning Sernhede

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2026年7月30日木曜日

Eleventeen Eston - Indian Blue


MoonbootsとJason Boardman主宰による名門バレアリックレーベルAficionado Recordingsから、2015年にリリースされたオムニバス形式の10インチ「Nado 1001」より。Andras Foxとの共作でも知られるJohn TannerのソロプロジェクトEleventeen Estonによる一曲。2010年代半ばらしいポスト・ニューエイジ感が漂う、蕩けるような湯加減の脱力チルトラック。以前はAficionadoのBandcampでも配信されていましたが、レーベル活動の幕引きと新プロジェクト移行に伴い、現在はページが閉鎖されているようです。この動画はパリのDJ/キュレーターLes Yeux Orangeのチャンネルにアップされたもの。

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Test Pressing - Aficionado At 25 Years An Interview With Moonboots and Jason Boardman

2026年7月22日水曜日

ayanama - ayanama


Label: Uncharted Worlds
Catalog#: -
Format: Digital, Album
Country: UK
Released: 2022

1 Home Phone 3:20
2 Palmetto Cove 5:34
3 East River Lawn 4:01
4 Where To? 3:29
5 Offset Wave 3:21
6 Kala 5:39
7 Water Mirror 3:06
8 Blue Like Clouds 11:14

夢のなかの通勤時間。都市の境界を越え、海岸線の向こうに広がる深い緑の野原へ。振り返ると遠くに街がぽつんと佇んでいる。───アルバムに添えられた短いテキストには、そのような空想の風景が淡々と描かれています。
本作は、「Ayanama」という架空都市を舞台にしたサウンドトラックのような作品。通り過ぎることはできても、行こうとすると不思議と辿り着けない、淡く儚いユートピア。ギターを中心にエレクトロニクスや環境音で構成された、軽やかで心地よいインストゥルメンタル。前半でどこか懐かしい感覚を覚えるのは、2001年の夏(25年も経つのですね)に繰り返し聴いていたRay BarbeeのEPの記憶と重なるからかもしれません。後半へ進むにつれ、より穏やかなアンビエントへと表情を変えていきます。

Ayanama is a sprawling metropolis of glittering spires and shimmering iridescent textures. A city of a future that will never arrive, where silent transit systems glide smoothly past manicured public parks and towers that arc and twist towards the sun. They carry you as you look out the window at the shining city below, slipping beyond its borders – down to the old grey coastline and the deep green fields beyond it. Walking out, you sink into the long grass and look back at the city behind you.

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2026年7月20日月曜日

A Past Mix Inspired by the Windham Hill Sound



以前LYL Radioで担当していた「Mori To Kiroku No Ongaku」のアーカイブをYouTubeに公開しました。拙いトークや特集部分を省き、純粋なミックスのみで再構成しています。2019年1月放送の第9回前半は、Windham Hillサウンドに着想を得たセレクション。Fred SimonやMark Ishamといった同レーベルゆかりの作家のほか、直接つながりのないアーティストの楽曲も多く交えながら、Windham Hillのイメージを自分なりに解釈した選曲になっています。

A selection of new age/ambient, inspired by the Windham Hill sound, comprising the first half of the 9th episode of Mori To Kiroku No Ongaku. Originally broadcast on LYL Radio on January 4, 2019. I hope you enjoy it.


tracklist:
Erik Wøllo - Hjallepallo
Karsten Brustad - Eve
Peter Maunu - Broken Blossoms
Paul McCandless - Cloudy This Morning
Fred Simon - That Fall
Conrad Praetzel - Harlequinade
Shur-I-Kan - Awakenings
Schönherz & Scott - Gold Or Ivory Or Purple
Mark Isham - The Invitation
Nobukazu Takemura - Pastral Waltz
Michael Whalen - Close Your Eyes, The Right Approaches
Altocamet - Triste Calor (Wechsel Garland Remix)
Alieno De Bootes - Giorni Di Vento (Edit)

2026年7月17日金曜日

Vasco Martins - Island Of The Secret Sounds


Label: Celluloid
Catalog#: 66975-2
Format: CD, Album
Country: France
Released: 1996

1 Secret Sound No.1 5:51
2 Secret Sound No.2 4:16
3 Secret Sound No.3 4:22
4 Secret Sound No.4 2:57
5 Secret Sound No.5 9:18
6 Secret Sound No.6 4:03
7 Secret Sound No.7 4:01
8 Secret Sound No.8 3:56
9 Secret Sound No.9 6:38
10 Secret Sound No.10 2:59
11 Secret Sound No.11 2:13

Canela En Surcoからの再発で注目を集めた、カーボベルデの音楽家Vasco Martins(ヴァスコ・マルティンス)。彼が昨年秋に逝去されたことを最近になって知りました。享年69歳。
モルナやコラデラといった伝統音楽をベースにしながら、同国初となる本格的な現代クラシック交響曲を作曲し、芸術音楽の土壌を築いた人物。また、国内にフルオーケストラが存在しない環境のなか、表現の手段として80年代からシンセサイザーとMIDIシステムを積極的に導入。当時の保守的な音楽界から激しい批判を受けながらも、カーボベルデにおける電子音楽の可能性を切り拓いた孤高の先駆者でもありました。
マルティンスの作品が海外リスナーに広く知られるようになったのは、ニューエイジ再評価が進んだ2010年代以降のこと。しかし本人はそのジャンルで括られることを好まず、シンセサイザーを用いた創作においては「South Bound Music(南へ向かう音楽)」という理念を掲げていました。チベット仏教や東洋の瞑想音楽、宇宙へのイマジネーション、大西洋の豊かな自然。アフリカ西海岸の島国というごくローカルな地から、「人間と空の間にある垂直の宇宙」を見上げるように、普遍的な領域へと意識を開いていくスピリチュアルな音響表現を探求し続けました。本作「Island Of The Secret Sounds」は、「South Bound Music」シリーズの一環として1996年に発表されたアルバム。サン・ヴィセンテ島の砂浜や平原、丘陵、街を歩き巡り、そこに潜む「Secret Sounds(秘密の音)」に耳を澄ませ、シンセサイザーの音響へと変換させています。マルティンスの創作と自然との関係を追ったドキュメンタリー映画のタイトルにもなっていますが、その芸術思想が最も純粋な形で結実した作品の一つだと思います。

過去に一度、マルティンスさんに「Oceano Imenso」(1986年発表のシンセ作品)をデジタル配信してほしい旨のメールを送ったことがありました。残念ながら現在も配信されていませんが、その時期に制作していると話されていて、後にリリースされたアルバムが「MAR」。海からインスピレーションを得たという作品で、オーバーダブや編集を施さずに仕上げられています。

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2026年7月14日火曜日

Kevin McCormick & David Horridge - Light Patterns


Label: Smiling C
Catalog#: SC#07
Format: Vinyl, LP, Album
Country: US
Released: 2021 (1982)

A1 Glass Dreams 4:51
A2 Last Chances 3:12
A3 Coast Lines 4:07
A4 Dance For Two Strangers 2:23
A5 Jules & Jen 3:13
B1 Sandpatterns 3:55
B2 Reflections 3:07
B3 Quickdance 3:31
B4 Highlife 4:19
B5 Sunshowers 2:12
B6 Special Places 3:12

マンチェスターを拠点に活動していた2人のギタリスト、Kevin McCormick(ケヴィン・マコーミック)とDavid Horridge(デヴィッド・ホーリッジ)。初期Pink Floydのプロデューサーとして知られるPeter Jennerが設立したSheet Recordsから、1982年に発表された唯一のアルバムを、カリフォルニアのSmiling Cが正規再発。発掘されるまで存在すら知らなかった作品ですが、近年のリイシューの中でも特に印象に残る一枚です。
2人が出会ったのは1970年。地元の小さなクラブで演奏していたマコーミックと、いくつかのバンドを掛け持ちしていたホーリッジ。ともに空気感や間を重視した音楽を志向し、その感覚を共有できる相手を探していたことから意気投合。マコーミックの実家でジャムセッションを重ねながら、デュオとしてのサウンドを少しずつ形にしていきました。70年代後半のマンチェスターは、Joy DivisionやThe Fallをはじめとするポストパンク勢が台頭していた時代。しかし彼らはそうしたシーンとは距離を置き、John MartynやDavid Crosbyらの影を追いかけながら、シンプルな編成でジャズとフォークの境界をたゆたうような独自のインストゥルメンタルを追求しました。
自宅の簡素な環境で録音された11曲は、ミニマルなアルペジオの反復とメランコリックな旋律に即興性を織り交ぜたもの。2人の楽曲がほぼ交互に並べられ、アルバム全体がローファイでくぐもった質感に貫かれています。同郷ということもありThe Durutti Columnを引き合いに出されることも多いですが、彼らの音楽はよりメロウでリラックスした雰囲気があり、もやがかった淡い白昼夢のような佇まいと繊細な感性は、フランスのDidier BoninやドイツのG. B. Beckersにも近しく感じられます。
この再発盤で目を引いたのが、オリジナルLPのジャケットを手がけたグラフィックデザイナーBarney Bubbles(バーニー・バブルス)に関する資料。インナースリーブには、ジャケットのラフスケッチやコンセプトを書き記した2人宛ての手紙をはじめ、代表的なデザインワーク、1983年に亡くなった際のNME誌の追悼記事が掲載されています。バブルスの手紙によると、オリジナル盤はライトグレーを基調に淡いピンクとグリーンを配色することで、ハレーションを起こしてゆっくりと動いて見える視覚効果を意図していたとのこと。2色の淡いインクは、2人の音楽を光に見立てたものだったのかもしれません。再発盤ではタイポグラフィの配色がモノトーンに置き換えられ、よりモダンな印象へと再構築されています。音楽だけでなく、デザインの背景にもフォーカスを当てた素晴らしいリイシューワークだと思います。

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2026年7月12日日曜日

Ex-Terrestrial - Blue Smoke



カナダ・モントリオールを拠点に活動するプロデューサーEx-Terrestrial(エクス・テレストリアル)が、バンクーバーの地下レーベル1080pから2016年に発表したデビューEP「Paraworld」より。90年代チルアウト直系のレイドバックしたミッドテンポ・ブレイクビーツと、靄がかかったようなアトモスフェリックなシンセによる鎮静的なムードが心地よいトラック。ニューエイジ・ダンス/ローファイ・ハウスの潮流において重要作と評価されたのも頷ける、古びることのないクラシック。2019年には自身が運営に関わるレーベルTempleから再発。


Ex-Terrestrial - Paraworld EP
reissue on Temple (2019)

2026年7月9日木曜日

The George Shearing Quintet and Orchestra - Blue Chiffon


Label: Capitol Records
Catalog#: TOCJ-9708
Format: CD, Album
Country: Japan
Released: 2011 (1959)

1 Love-Wise 3:00
2 For Heaven's Sake 2:45
3 Nocturne 2:31
4 Young And Foolish 2:43
5 Nina Never Knew 2:59
6 Kinda Cute 2:54
7 I'm Old Fashioned 2:58
8 I Love You 2:44
9 Welcome To My Dreams 2:47
10 My One And Only Love 5:46
11 I'm Gonna Laugh You Right Out Of My Life 2:33

「シフォン」とは、絹糸で織られた薄く柔らかな生地のこと。ブルーを基調とした美しい紙ジャケットに惹かれるまま、特に深く掘り下げることもなく親しんできた作品。当時のジャズについて知識もなく疎いのですが、優美なストリングスと落ち着いたタッチのピアノ、絶妙なラテン風味が心地よく、体温を少し下げてくれるようなムーディなチルアウトジャズとして聴いています。リーダーであるジョージ・シアリングは1919年イギリス生まれ、2011年2月に91歳で逝去。紙ジャケットCDはその報せを受けて追悼盤として再発されたものでした。かつてイージーリスニングやライトミュージックと呼ばれた音楽は、決してイージーでも軽々しくもなく、妥協せずしっかりと作られた贅沢なものだったのだと改めて気付かされます。

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