Label: RM Records
Catalog#: PRM-1-1020
Format: Vinyl, LP, Album
Country: US
Released: 1984
A1 Giselle 2:58
A2 Release 7:56
A3 Summer Solstice 7:13
A4 Escape 5:27
B1 Windsong 4:45
B2 Devotion 1:13
B3 Eye Of The Storm 2:43
B4 For Absent Friends 3:47
B5 La Mer 7:54
現代社会や政治を鋭く風刺する小説家であり、劇作家、ビジュアルアーティスト、脚本家、さらにはミクソロジストでもある多才な表現者Kevin Postupack(ケヴィン・ポスチュパック)。本作は、彼がミュージシャンとして活動していた80年代にセルフプロデュースで発表した初のソロアルバム。1983年1月と6月、コネチカット州のスタジオにて録音。クラシックギター、スチール弦ギター、テナーリコーダー、ウィンドチャイムといったすべての楽器を彼自身が演奏しています。
ポスチュパックの音楽性は、ジャズ、クラシック、フォーク、ミニマリズムのあいだに位置する独自の混成スタイル。装飾を削ぎ落としたフレージングと余白を活かした構成が特徴的で、時にスペイン近代ギターの語法や旋法的なアプローチを交えながら、影を帯びた内省的な曲想を淡々と描き出していきます。A面はタイトル曲をはじめとする美しい流れを持つパーソナルな心象スケッチ群。B面は、Keith JarrettとJohn McLaughlinに捧げられた楽曲(B1-2)、Steven Crumと共作曲(B3-4)など、より動的に外の世界へ意識を広げつつも、根底は変わらず透徹した世界観。指先が弦をなぞる摩擦音や息遣いまでも捉えた親密なレコーディングも相まって、作者の内面世界へと静かに引き寄せられてゆくようなリスニング感覚を覚えます。
下記はジャケット裏に記された、モダニズム詩人Wallace Stevensの詩「青いギターを持った男(The Man With the Blue Guitar)」の一節。ポスチュパックの音楽表現に対するストイックな姿勢の根源を感じ取ることができる引用で、とても興味深いです。
“Throw away the lights, the definitions,
And say of what you see in the dark
That it is this or that it is that,
But do not use the rotted names.
Throw the lights away, Nothing must stand
Between you and the shapes you take
When the crust of shape has been destroyed.
You as you are? You are yourself.”
from “The Man With the Blue Guitar”,
by Wallace Stevens, ⓒ 1937, Alfred A. Knopf, Inc.
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