Label: ACT
Catalog#: ACT 9445-2
Format: CD, Album
Country: Germany
Released: 2006
1 Part I 9:17
2 Part II 4:51
3 Part III 7:39
4 Part IV 6:54
5 Part V 2:45
6 Part VI 5:53
7 Part VII 6:18
8 Part VIII 1:48
9 Part IX 3:21
10 Part X 3:04
11 Part XI 10:50
スウェーデン出身のベーシスト/チェロ奏者Lars Danielsson(ラルス・ダニエルソン)、トロンボーン奏者Nils Landgren(ニルス・ラングレン)、ドイツ出身のヴィブラフォン奏者Christopher Dell(クリストファー・デル)。欧州ジャズシーンの最前線で活躍する3人の名手が、2005年7月にドイツ北部のザルツァウで開催されたジャズフェスティバルJazzBalticaで行った早朝ライブの記録。
舞台になったのは、緑に囲まれたザルツァウ城の池に設置されたインスタレーション「Salzau Music on the Water」。旧ソ連出身の現代美術家カバコフ夫妻とウラジミール・タラソフが手がけたこの作品は、浮島のように造られた木製のステージであり、その空間全体が水上に浮かぶ「巨大な楽譜」として設計されたもの。五線譜に見立てて張り巡らされたワイヤーには、無数の金属棒やカトラリーが音符のように吊り下げられ、風が吹くたびに揺れてランダムな音を奏でる仕掛けになっています。
夜明けとともに始まる穏やかな即興演奏。風鈴を思わせる涼しげな金属音、水鳥の羽音、小鳥のさえずり。周囲の気配や息遣いのすべてが音楽の一部となり、奏者たちもまた刻々と変化する朝の空気に呼応するようにフレーズを重ねてゆく。そうした人と自然との交感の一部始終が、場の臨場感とともに克明にドキュメントされています。湖畔や川沿いをひとり散歩した時のような、清々しい充足感が感じられる名作です。
「ウラジーミル・タラソフと私は、閉鎖空間でのインスタレーションに長年取り組んできたため、当然のことながら、開放空間におけるインスタレーションの構造についても慎重に検討し、様々なアイデアを交換してきた。ある時、ヴェネツィア・ビエンナーレの準備のために滞在していたリド島のビーチを散歩していた際、海に向かって長く伸びる桟橋を作り、そこに様々な金属製の物体(私たちの頭に浮かんだのは、錆びた缶、スプーン、釘など)を取り付け、海から吹く風でそれらがぶつかり合い、思いがけない音楽的な音を生み出すというアイデアが浮かんだ。海に向かって桟橋を歩く人の視点から見れば、すべてがロマンチックで魅力的に映るだろう。孤独な散歩、風、そして鐘の音に似た、どこか物悲しい金属の音……。1994年、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州にあるザルツァウ城でのコンサートの際、タラソフはこのアイデアを音楽祭の主催者であるライナー・ハールマンに話した。ハールマンは並々ならぬ熱意を示し、城の前にある小さな湖にそのようなインスタレーションを制作することを提案してくれた。彼が送ってくれたカラー写真から、そこがまさにこのプロジェクトに最適な場所であることは明らかだった。そして間もなく、私たちは現地を視察し、どのように実現するかを検討するためにザルツァウへ向かった。」 - イリヤ・カバコフ▲
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