2017年11月19日日曜日

[165] John Carroll Kirby - Travel



Solange(ソランジュ)、Blood Orange(ブラッド・オレンジ)、Shabazz Palaces(シャバズ・パラセズ)などヒップホップ〜コンテンポラリーR&Bのアーティストをはじめ、これまで数々のレコーディングに参加してきたLA在住のプロデューサー兼鍵盤奏者John Carroll Kirby(ジョン・キャロル・カービー)。自身のレーベルOutside Insideからリリースした初のソロアルバム「Travel」は、世界各地に息づく雄大な自然と神々の神秘、民の祈りの原風景を巡歴する現代版オムニサイトシーイング。礼拝者が集うナイル川のほとりから、インド洋に浮かぶ秘境ソコトラ、マチュピチュの高地、東ヨーロッパ、マヤ遺跡ラマナイ、モロッコの港町エッサウィラ、19世紀の上海へ──10曲それぞれが異なる時・土地をテーマに、異郷への憧憬と自身の実体験を交えた旅行記として描かれています。上の動画は全ての収録曲のための制作されたミュージックビデオより「Poroy Station」「Shofar」「Lamaani」。まるで深夜のフィラー番組を見ているようなムードも最高です。


2017年11月16日木曜日

[164] Tim Story ‎- Buzzle


Label: Curious Music

Catalog#: curio -
Format: Vinyl, LP, Album
Country: US
Released: 2017 (2006)

1 Rota 5:06

2 Prelude To Biting 2:36
3 Decelerate Or Fasten 5:39
4 Vitreous 1:52
5 Monkey Builderizer 3:50
6 Pol Tees 3:43
7 Otherize 3:31
8 Dust Bale Hole 5:08
9 Cafe Kaputt 1:24
10 The Woman Singing 4:42
11 Albacranky 1:42
12 You Are Patient 4:21
13 Something Happened Here (Remix) 2:43
14 Yeh! 4:06

クラスターとウィンダムヒルの出会いともいうべき「Threads」で81年にデビュー以来、エレクトロニクスとモダンクラシカルな器楽を融合させたエレガントなサウンドで、Uniton、Hearts Of Space、Nepenthe Musicなどのレーベルから多数のソロアルバムとコラボレーション作品(Hans-Joachim Roedelius, Dwight Ashley, Andrea Mathews)をリリースし、長編ドキュメンタリーのスコアでも成功を収めているフィラデルフィア出身の作曲家Tim Story(ティム・ストーリー)。彼が2006年にリリースしたアトモスフェリックなダウンテンポ・アンビエント作「Buzzle」が、オリジナルCDから10余年を経て初のヴァイナル・リイシュー。


In 2006, those who knew Tim Story as a craftsman of elegant, understated chamber music for post-moderns may have been in for a surprise with his latest release Buzzle. The creamy cello lines and hauntingly spare piano lines that listeners might have expected were certainly in short supply. But those who dove under the surface of Buzzle’s rich and seductive electronica found much that was familiar — and very Tim Story. Story has a distinct sense of musical humor that manages to find its way onto a track or two of even his most somber and poignant work. In Buzzle, that quirky humor bubbles to the surface with regularity (as reflected in several of the track titles), relieving the dramatic tension produced by mysterious, indecipherable vocals and the curious electronic rhythms heard throughout the album. An almost subterranean thread linking these tracks is a smoky, lush abstraction that at times recalls the laconic existentialism of Portishead, Boards of Canada, and Amon Tobin. Buzzle is indeed atmospheric, enigmatic, and programmatic. But above all, it’s eminently listenable. All that Tim Story devotees love about his work is still here in spades. Originally issued in an extremely limited CD run in 2006, this first-ever vinyl release comes in a high-quality limited edition of 500 copies on double 180-gram Coke-bottle clear vinyl in a deluxe matte finish gatefold sleeve, featuring the photography of Mark Packo throughout. Also included is a high-resolution, numbered art print, signed by Story and Packo. An MP3 download is also included with the vinyl edition. 


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2017年11月14日火曜日

[163.1] RVNG Intl. Japan Showcase Tour



今年2月にVisible Cloaks(ビジブル・クロークス)がリリースしたアルバム「Reassemblage」の透明でエスニックなエレクトロニック・サウンドは、ニューエイジというタームが新しい価値観とともに再浮上した昨今の音楽シーンの中でも、図抜けて鮮烈なインパクトを放つものだったと思います。Visible Cloaksはポートランドを拠点に活動するSpencer Doran(スペンサー・ドラン)とRyan Carlile(ライアン・カーライル)によるデュオ・プロジェクト。元々はSpencer Dのソロ・プロジェクトCloaksが母体となり、そこに00年代中頃からサイケデリックロック・グループEternal Tapestryとしても活動するRyanが加わり、現在の活動が始まったそうです。
Cloaksを知らなかった自分がその存在を知ったのは、Spencer DがRoot Blogを通じてサウンドクラウド上で公開した「Music Interior」というミックステープがきっかけでした。そのミックスは、吉村弘、広瀬豊、尾島由郎、高田みどり、細野晴臣のMedium Recordsのような、80年代に日本で制作された環境音楽やミニマル・ミュージックのレコードからセレクトされたものでした。Spencer Dは、これまで日本やイタリアの音楽をはじめ、歴史の中に埋もれた作品にフォーカスを当ててきた研究者肌のレコードディガーであり、その再評価や発掘・流通を影で支えてきた彼の影響力はとても大きいと感じています。
新作EP「Lex」のリリースを間近に控えたこの11月、Visible Cloaksと、面妖奇怪な電化民俗音楽で国内外から注目を集めるSugai Ken(スガイ・ケン)さん、さらに彼らのリリースレーベルであるRVNG Intl.のオーナーMatt Werth(マット・ワース)が帯同する来日ショーケース・ツアーが東京・大阪・新潟で開催されます。新潟公演は11月25日(土)木揚場教会にて。主催は、毎回素晴らしい企画をされているExperimental Roomsの星野さん。18才以下はエントランスフリー、県外からの来られる方へのディスカウントもありますので、ぜひこの機会をお見逃しなく。


Visible Cloaks - Lex (2017)


Sugai Ken ‎– UkabazUmorezU / 不浮不埋 (2017)

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RVNG Intl. Japan Showcase Tour - Niigata
2017.11.25 sat 17:30 start
木揚場教会(新潟市中央区礎町通上一ノ町)

予約・お問い合わせ
Experimental Rooms

2017年11月11日土曜日

[163] Shinji Chiura - Eterna


Label: Anpao

Catalog#: ANP-3001
Format: CD, Album
Country: Japan
Released: 2013

1 Eterna 9:09

2 Dream In Dream 8:24
3 Story Of Forest 11:20
4 Angel Garden 7:54
5 Spiral Wave 7:10
6 Steps 9:33

90年代から吉村弘や岡野弘幹、アヌガマ、フランク・ローレンツェンなどの音楽を紹介してきたヒーリング音楽の老舗プレム・プロモーションがベストセラーとしてレコメンドしている作曲家・知浦伸司(ちうらしんじ)。1979年よりニューヨークでパフォーミングアートを学んだ後、ワシントン州ロペズ島の自然の中に拠点を移し、自然のハーモニーを感じながらヴィジュアルアートやモダンダンスとのコラボレーションを中心とした創作活動を展開。86年に帰国後は環境音楽やサウンドデザインの仕事に携わり、98年から現在まで八ヶ岳山麓のスタジオ=ANPAO Studioを拠点に、自身のスピリチュアル体験をベースにしたヒーリング〜瞑想音楽の創作を続けています。この「エテルナ」は、前作「フローラ」で試みたソルフェジオ周波数に基づく作曲に専念した「ソルフェジオ・ヒーリング」シリーズの第一弾作品。ソルフェジオ周波数とは、古代グレゴリアン聖歌に含まれていたと伝えられる音階。本作で採用されている528hzは、東洋精神学では第3チャクラを安定させて自己実現・解放のための道を開くとされ、近年医療の現場でもDNA修復のために使われているそうです。そんな「奇跡の周波数」とも呼ばれる528hzにチューニングされたやわらかな音色のシンセサイザーを主調としながら、日本人の琴線に触れるような懐かしさを感じさせてくれるポジティヴなハーモニーに満ちた作品です。知浦氏のディスコグラフィーのページには八ヶ岳に拠点を移した頃に制作した「Blue Forest」(初版2004年)以降のアルバムが掲載され、以前の作品は公にされていませんが、彼が80年代に手掛けたという環境音楽やサウンドデザインにもとても興味がそそられます。


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2017年11月8日水曜日

[162] István Márta - Támad A Szél


Label: Krém
Catalog#: SLPX 17963
Format: Vinyl, LP, Album
Country: Hungary
Released: 1987
DISCOGS

A1 Támad A Szél (The Wind Rises) 8:20

A2 Munkadal (Work Song) 2:06
A3 Fatelep (Timberyard) 2:28
A4 Templom (Church) 3:37
A5 Október (October) 1:03
B1 Erdei Opera (Forest Opera) 3:29
B2 Rom (Ruin) 4:33
B3 Kaplocs Riadó (Kapolcs Alarm) 4:54
B4 A Határ (The Fields) 4:51

ミニマル音楽のカルトクラシック「Hearts」を発表後、国営レーベルHungaratonから依頼された「Switched On Mozart」シリーズのプロデュース仕事と引き換えに、その他に何でも好きな作品をプロデュースできるという好条件に同意したIstván Mártha(イシュトヴァーン・マールタ)が、1985年〜86年にかけて録音した農村オペラ作品。タイトル「Támad A Szél - Hangnapló」はハンガリー語で「風が立つ/音響日記」の意。そのタイトルで示されるように、ヴェスプレーム県カポルチ周辺の自然環境や教会の空間に最先端のスタジオ技術が持ち込まれ、そのロケーションの空気ごと録音するというドキュメンタリー的な手法で制作されました。全てのテキストを手掛けた詩人Endre Szkárosi(エンドレ・シュカロシ)、画家Sándor Bernáthy(シャンドール・ベルナーティ)、トランシルバニア地方の民謡を継承する歌手Márta Sebestyén(マールタ・シェベスチェーン)など、オルタナティブ・シーン最前衛の音楽家や芸術家らが多数参加。クラシック、ジャズ、インダストリアル・ロック、トラディショナル・フォーク、アンビエントに及ぶ要素をコラージュのように折衷したフリーフォームな音楽性に、共産主義の抑圧を避けるために抽象化させた文学的言語、自然との関係性、国家・民族・宗教の多層的な歴史性を集約するという大胆で冒険的な試み。リリースは87年ですが、73年にルーマニア〜モルドバで(おそらく文書資料を)収集した旨が記されており、マールタが10年以上にわたり温めてきた構想を、レーベルから与えられた好機を大いに利用して実現させたものと見てとれます。歴史・文化に関わるハンガリー語のテキストは理解が難しいですが、時空を超えるようなスケール感とダイナミックに起伏する物語的展開、シェベスチェーンの歌声をはじめとする野趣な民族文様の美しさが強く印象に残る作品です。


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1985-86-ban készítettem "hangnaplómat" Kapolcson és környékén. Az erről készült amatőr videónak - talán Jakobi László munkája - néhány részletét vágtam össze. Cseh Tamás a kapolcsi evangélikus templomban. A pozan mögött Gőz László, az orgonánál jómagam. Később az evangélikus asszonykórus mellett föltűnik a néhai Kiss János tiszteletes bácsi is. Németh Sándor - apáti szaxofonos - sincs már közöttünk. A templomtoronyvban énekelő Tamást azok a kapolcsi kisgyerekek bámulják, akik már azóta családot alapítottak. Az erdei felvétel a petenden készült. Itt Török Ádám, Zakariás István hangmérnök, Kőbányai János író mellett Füzes Péter "kürtöl" a fák között. Az általam megzenésített Oravecz-vers (Szajla...) végül kimaradt a lemezemről.... most megtaláltam. MÁRTA ISTVÁN 2011. május