2016年6月24日金曜日

[058] Ralf Kothe - Regendurst


Label: AMIGA
Catalog#: 8 56 250
Format: Vinyl, LP, Album
Country: Germany
Released: 1987
DISCOGS

A1 Regendurst 2:38

A2 Parkblick 1:54
A3 Großstadtspatz 2:58
A4 Dünengeflüster 4:57
A5 Fiesta 2:50
A6 Für'n Freund 2:15
A7 Vorfreude 2:19
A8 Saitenslight 2:40
B1 Schnelle Füße 3:10
B2 Skateboard 2:33
B3 Future 3:38
B4 Jenny's Tanz 2:47
B5 Guitar Boogie 2:01
B6 Glasperlen 3:54
B7 Durst Nach Regen / Am Ende Des Tages 4:00

Kompositionen und Arranements: Ralf Kothe

Ralf Kothe - 6 und 12 saitige Naturgitarre, Konzertgitarre, Slidegitarre, Zither, Percussion 
Gerald Stange - Percussion

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2016年6月23日木曜日

[057] Sextant - Sextant 2


Label: Fax +49-69/450464

Catalog#: PK 08/34
Format: Vinyl, 12"
Country: Germany
Released: 1993
DISCOGS

A1 It's Gonna Be Alright 5:57

A2 It's Gonna Be 5:10
B1 Missing You 6:53
B2 Lakeshore Drive 5:02

written by - DJ Hubee (A1-B1) & Pete Namlook

Saxophone - Bobby Sattler (B2)

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2016年6月22日水曜日

[056] Osso Exótico - V


Label: AnAnAnA

Catalog#: III001
Format: CD, Album
Country: Portugal
Released: 1997
DISCOGS

1 9 Esteiras Para 1 Acorde De Piano #1 0:24

2 9 Esteiras Para 1 Acorde De Piano #2 0:39
3 9 Esteiras Para 1 Acorde De Piano #3 0:18
4 9 Esteiras Para 1 Acorde De Piano #4 0:27
5 9 Esteiras Para 1 Acorde De Piano #5 0:26
6 9 Esteiras Para 1 Acorde De Piano #6 0:31
7 9 Esteiras Para 1 Acorde De Piano #7 0:20
8 9 Esteiras Para 1 Acorde De Piano #8 0:33
9 9 Esteiras Para 1 Acorde De Piano #9 1:06
10 Ciclo #1 13:39
11 Ciclo #2 6:03
12 Fuga Doméstica 27:45
13 Corrimão / Comunidade Das Mãos [1° Lanço / Todos Os Andares] 5:38
14 Corrimão / Comunidade Das Mãos [Patamar / Rés-Do-Chão] 3:40
15 Corrimão / Comunidade Das Mãos [2° Lanço / Cave] 5:43
16 Corrimão / Comunidade Das Mãos [Cisterna] 1:18

ポルトガルの作曲家David Maranha(デヴィッド・マランハ)率いる実験音楽アンサンブルOsso Exótico(オッソ・エクゾティコ)。89年結成から作品を重ねる毎に少しずつ作風を変え、マランハ兄弟とパトリシア・マチャスのトリオ編成になった前作以降は、民族楽器のマイクロトーナルと西洋楽器のトーナル、2つの構造を並列させたミニマリズムへの追求姿勢をより強めています。TelectuNuno RebeloRafael Toralら実験音楽家が集ったリスボンのレーベルAnAnAnAからリリースされた5作目は、兄デヴィッド作の#1-9, 12、弟アンドレ作の#13-16、パトリシア作の#10-11、各々のスコアをグループで演奏した4つの楽曲を収録。中でも注目したいのが兄デヴィッド作「Nove Esteiras Para Un Acorde De Piano(ピアノの1和音による9つの模様)」。この曲は、冒頭フォルティシシモで指示されるピアノの強い和音の後、減衰・余韻部にバイオリンやグラスハーモニカ、ボウルとビー玉など異なる音色を組み合わせて、9通りの精妙な模様を描いた組曲。エステイラは「水面にできる波紋」や「ゴザ・ムシロ」を意味する語で、静かな水面に大きな石を投げ込む衝撃から、激しく揺れる水面が徐々に静まり、再び静穏さを取り戻すまでの一連の推移をイメージします。音楽における「minimal」というと、装飾を削ぎ落としたミニマルテクノやプリミティブなシンセ・パンク、微音・沈黙を多用する現代音楽やマイクロスコピックまで、多様なフォームの音楽で「最小限」をこえた意味で使われていますが、アコースティック楽器の音をシンセサイズするように、新しい楽器や響きへの想像力をわずかな時間に凝縮させる「
一石のミニマリズム」は、多くのミニマル音楽の中でも異彩を放つ作風だと思います。


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2016年6月15日水曜日

[055] Master Wilburn Burchette - Mind Storm


Label: Numero Group
Series: Project 12 Subscription
Catalog#: NUM1247.7
Format: Vinyl, LP, Album
Country: US
Released: 2016 (1977)
DISCOGS

1 Deep Dimensions 15:08

2 Ceremony Within 15:15

カリフォルニアのメイルオーダー神秘指導者=ウィルバーン・バーチェットは、初めはウェイト・マガジンやビヨンド・リアリティ、 グノースティカ・ニュースの広告で知られていた。それは音楽の聴き方を人々に教える、7つのサイキック・メディテーション・コースの宣伝だった。彼はレッスンで、装飾的なドローイングをあしらったカバーと、自身による完璧な解説が付いた、インストゥルメンタル・ギターと電子音のレコードを販売した。12歳の頃から超心理学にのめり込み、音の絵画や模様を描くヴァイブレーションとギターの練習と同じくらい、多くの時間をチベット神秘思想の読書に費やした。クラシカルギターの教師をした後、71年から77年の間に7枚のアルバムを発表。そして、音楽に関わる全てを燃やして廃棄した。断固たる引退に先がけて制作した最後のアルバム「マインド・ストーム」では、精神の扉を開く現象として音響科学で知られる「ピンク・サウンド」を使い、深い脳内イメージのスコールのための水晶の反射を形成する2つのロング・ピースを作り上げた。- Numero Group


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The psychedelic occult music of Master Wilburn Burchette | Dangerous Minds

2016年6月11日土曜日

[054] Spacelab - Space Is Big, Man Is Small


Label: Telegram Records Stockholm
Catalog#: TLP-4
Format: Vinyl, LP, Album
Country: Sweden
Released: 1990
DISCOGS

A1 Blue Planet 4:07

A2 An Ocean Of Dreams 6:28
A3 Space Age 4:27
A4 The Contact 1:53
A5 Life In Universe 4:44
B1 Night Train 5:46
B2 Columbia Respond! 1:19
B3 Outside An Airlock 4:52
B4 The Intruder! 0:48
B5 When Time Means Nothing 6:07
B6 Emergency Evacuation! 0:42

Recorded 1988-89. Originally intended for release in January of 1990. Finally a full length album (now deleted). The perfect soundtrack for a Sci-fi movie; mostly slow and dreamy, but 3 and 5 are Kraftwerkian. According to an article in Swedish newspaper Aftonbladet (Nov 27th, 1990) by Kjell Häglund, the planning for this album took three years, it took 1,5 years to record it, and another year to come up with a suitable cover. Stefan Ahnhem (script writer) and Pelle Folkesson (at the time working as 'product developer' at D-Drum): 'We've been working with Klas Lunding ever since the Mekano days, and I guess this is a very important project to him emotionally. Our roots are David Sylvian, Eno, Kraftwerk, Rupert Hine. Above all we mix total seriousness and humour. If there's a sci-fi program on TV we watch it and sample some of the sounds.' - Jonas Wårstad 


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2016年6月10日金曜日

[053] Horst Rickels - Mercury


Label: 235

Catalog#: HR-001
Format: CD, Album
Country: Germany
Released: 1989
DISCOGS

1 Part I. Twenty-One, Aufstieg Und Fall Der Unebenen 16:06

2 Part II. Le Sacre Du Moment 6:27
3 Part III. Circulated Breathing 13:32
4 Part IV. The Rhythm Factory 24:44

1947年旧西ドイツ生まれの作曲家Horst Rickels(ホルスト・リクルズ)。72年にオランダに移住し、ハーグ王立音楽院で電子音楽の作曲、ブラバント音楽院で音楽理論を修得。独グロトリアン・シュタインウェヒ、ベヒシュタインでピアノ製造を学び、70年代後期から楽器創作やインスタレーション制作に着手。同時にピアノ/サックス奏者として、NYノーウェイブに呼応するフリーファンク・バンドDer Junge Hund(デル・ヨンガ・フンド)や、Paul Panhuysen(パウル・パンハウゼン)率いる特殊楽器アンサンブルMaciunas Ensemble(マチューナス・アンサンブル)のメンバーとしても活動しています。楽器ビルダーと演奏家の顔を持つRickelsが、85年から製作に取り組みはじめたのが、60のふいごと60のパイプをホースで繋げた「メルクリウス・ワーゲン(水星の車)」と呼ばれる特殊パイプオルガン。本作「Mercury」は、オランダ南部アイントホーフェンのギャラリー=ディ・ファブリックで行われた「変化する空気圧のためのパルティータ」という4曲のパフォーマンスを収めた89年作。各パイプは平均律にチューニングされていますが、空気圧のわずかな加減で音質・音程が変動しやすく、過度な空気圧をかけると伝統的なオルガンでは通常避けられる倍音や予期せぬエフェクトを引き起こすデリケートな仕組み。RickelsとJoop Van Brakel(ヨープ・ファン・ブラーコル)の2人は、両手両足で一定のリズムに抑揚を付けながら倍音やエフェクトを操り、電気装置然とした外観の印象を覆すようなやわらかな音色で、細かなモアレ状のパターンや恍惚を誘うクロスリズムを生み出しています。


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Maciunas Ensemble ‎– Music For Everyman 861 (Apollo Records, 1986)

va ECHO. The Images Of Sound II (Apollo Records, 1987)

2016年6月5日日曜日

[052] Wilson Tanner - 69


Label: Growing Bin Records
Catalog#: gbr005
Format: Vinyl, LP, Album
Country: Germany
Released: 2016
DISCOGS

A
1 Sun Room 4:52

A2 Long Water 6:28
A3 Before Lotus 2:59
A4 Keith 5:14
B1 Further Than Your Headlights 7:07
B2 Pilot 3:34
B3 Tray Tail 2:00
B4 Odd Low 3:28

日本企画盤「Soft Illusions」が話題となり、昨年11月には橋本徹氏の「Good Mellows」リリース・パーティとともに来日ツアーを行ったメルボルンのプロデューサーAndrew Wilson(アンドリュー・ウィルソン)。ディープハウス〜シンセファンク〜ヨットロックと、Wilsonとも近い志向を持つ同郷のプロデューサーJohn Tanner(ジョン・タナー)との共作で、再びドイツ・ハンブルグのレーベルGrowing Binからリリース。ネット社会の楽園とも評された前作「Overworld」のヴァーチャルな装いを幾分脱ぎ捨て、今作では絹のようなシンセに深い陰影を与えるTannerのギターとクラリネットをフィーチャーし、オーストラリア西部の街パースの暖かな陽光と海風に揺れる草木、白い砂のビーチ、大自然を包み込む夜陰の表情をストレートに映し出す、より落ち着いた色合いに統一されたメランコリック・サウンドへ。「Phantom Actors」「Talk To The Sea」と雄大な星座を結ぶモダン・チルアウトの一等星。


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2016年6月4日土曜日

[051] Kim Myhr & Jenny Hval / Trondheim Jazz Orchestra - In The End His Voice Will Be The Sound Of Paper


Label: Hubro

Catalog#: HUBROCD2569
Format: CD, Album
Country: Norway
Released: 2016
DISCOGS

1 Seed 3:46

2 Something New 4:52
3 Me, You, Me, You 5:12
4 The Beak 4:14
5 Mass 7:58
6 Even The Vowels 5:27
7 Soft As Tongues 6:34
8 Silence A Beat 6:58

昨年トランペット奏者Eivind Lønning(アイヴィン・ロンニング)とのデュオで来日公演を行った、オスロの作曲家/ギタリストKim Myhr(キム・ミール)。彼を作曲の中心に、大所帯ジャズバンドTrondeheim Jazz Orchestra(トロンハイム・ジャズ・オーケストラ)から選抜した11名の管弦打楽器奏者と、同じくオスロを拠点に活動する女性シンガーJenny Hval(ジェニー・ヴァル)が作詞・ヴォーカルで参加した、2014年録音。12弦ギターをザラザラと小刻みにかき鳴らしながら倍音をコントロールするMyhrの特徴的な奏法と漂泊感のあるコードの推移、
アコースティック楽器の複雑な肌理が緻密に積み重なるアンサンブルに、Hvalはリーディングを交えた多彩なヴォイス・パフォーマンスを披露。ミニマリスティックなジャズ・インプロヴィゼーションを主軸にしつつ、メロディ・パートでは耳新しいポップ度を加速させていきます。タイトルはBob Dylanのしわがれた声を意味するとのこと。



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[relatedKim Myhr - All Your Limbs Singing (Sofa, 2014)



2016年6月3日金曜日

[050] Matteo Nasini


音・写真・立体作品などを発表しているローマ在住の美術作家Matteo Nasini(マテオ・ナシーニ)。過去4年の間に製作したエオリアン・ハープの記録を収めたブックレット+LP「The Sudden Gust」(Nero Magazine, 2014)のほか、これまでのプロジェクトに関係したトラックが作者のサウンドクラウドで公開されています。下記は、その中から特に興味をひかれた4曲。Mediterranean Sonata」は、地中海地方の楽器とフィールドレコーディングした環境音を使い、海岸線の形状を楽譜に見立て、演奏者が自由な解釈で演奏した作品。「Montescrew1998」は、初めて手にしたシンセ ローランドJuno-6とディレイを使った初期録音で、長年紛失していたテープに残されていた曲の1つ。Distratti Per Quattro Clarinettiは、作品集「Distratti Dal Buio」(Yard Press, 2015)の出版に際して、ローマ市内にあるサンタリタ教会で行われたクラリネット4重奏のライブ録音。建物中央の観客席にクアドラフォニック・サラウンドとして響くように、各パートは四方に配置され、それぞれ異なる方向を向いて演奏されたといいます。そして、最新トラック「Sleep Spindle」は、4月7日に行われたエキシビジョン「Sparkling Matter」で、睡眠時の脳の活動をリアルタイムで音に変換するスリープ・コンサート中に生成された音の一部。

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Matteo Nasini
Rome, Italy