2013年12月9日月曜日

[822] José Luis Almeida - Elegía


Label: Dakta, Grabaciones Lejos Del Paraiso

Catalog#: CDGLP 043
Format: CD, Album
Country: Mexico
Released: 1993
DISCOGS

1 Elegia 6:20

2 Pausas Luminosas 5:26
3 Danza 6:03
4 Vamonos Inmoviles De Viaje 4:43
5 Litorial 6:33
6 Cantico 3:48
7 Alta Noche 2:55
8 Epilogo 4:05

古代メソアメリカの宇宙観とプログレッシヴ・ロック〜ミニマリズムを融合させたメキシコ民俗音響派とも云うべき特異な地下シーンから現れた作曲家José Luis Almeida(ホセ・ルイス・アルメイダ)。レコーディングを始めたのは1980年代初期か中期。盟友ギタリストEblen Macariのソロ作をはじめ、他アーティストの作品にエレクトロニクスと打楽器のパートで参加した後、89年にはマカリとの共作「Cartas De Navegación」をプライベート・レーベルDaktaから発表。この「エレヒア=哀歌」は、同じDaktaから、急進的音楽の重要拠点Grabaciones Lejos del Paraisoの配給により93年にリリースされた唯一のソロアルバム。#1と#5の2曲ではマカリが参加し、独特の郷愁を誘うようなギターワークを披露していますが、全て作曲、ギターを除く演奏・アレンジはアルメイダ自身によるもの。エレクトロニクスで構築した打楽器の響きと土着のリズム、シンセサイザーのストリングス・アレンジとアトモスフェリックな効果に加え、詩的で清廉なピアノのフレージングとミニマルな反復が全編の根幹をなしており、北米・ヨーロッパのモダン・クラシカル作品にも通じる鍵盤奏者ならではのアプローチで幽玄なエスノ・アンビエント・サウンドを展開しています。アルメイダはこのアルバムの他、映画やテレビ、演劇、コンテンポラリー・ダンス、マルチメディア、展覧会などのプロジェクトのためのサウンドトラックを多数制作したといいますが、作曲家として精力的に活動していたのはおそらく90年代中頃まで。それ以降は主にプロデューサー、レコーディング・エンジニアの業務に専念し、また近年は企業に向けたWEBプロモーション・システムの開発事業や大学・専門学校でのオーディオに関するワークショップも行っているとのこと。多岐にわたるプロジェクトの音源は未発表のままとなっていますが、これからのリリースに期待したいです。


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