2016年11月26日土曜日

[094] Leo Svirsky - Heights in Depths


Label: Catch Wave Ltd.
Catalog#: CW 002
Format: Vinyl, LP, Album
Country: US
Released: 2016
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A Heights in Depths 17:36

B Depths in Heights 18:21


米ワシントンDC出身、現在はオランダのデン・ハーグを拠点に活動している作曲家/インプロヴァイザーLeo Svirsky(レオ・スヴァルスキ)。ピアノと歌による「Songs In The Key Of Survival」に続き、ソロ2作目として発表されたアコーディオンの独奏。A面 "Heights in Depths" は、一方向に真っすぐ伸びる高音域のロングトーンを基調に、複雑なうなりと倍音の変化、不安定なモアレ縞を浮き上がらせる、きわめてミニマルな演奏。B面 "Depths in Heights" は、和声・奏法・呼吸の抑揚とも比較的起伏のある構成で、中音域の粗い質感と後半にかけて色味を増してゆくコードの推移が特に美しいです。両サイドとも骨組みとなる作曲に基づきながら、テクスチュアの変化が即時的に引き起こされ、緊張と弛緩、麻痺と覚醒、鎮静と高揚という相反するものの揺らぎの中に身を潜めるように、均衡を保ちつつ密やかに進行しています。レコーディングは今年3月27日の復活祭、アムステルダムのアートギャラリーW139にて。インナースリーヴには歴史学者Norman Cohn(ノーマン・コーン)によるテキスト「The Pursuit of the Millennium(千年王国の追求)」の抜粋が、レーベル・サイトにその一節「To descend from the oneness or Eternity, into the multiplicity, is to lose ourselves in an endlesse Labyrinth.(同一性または永遠性から多様性へと降下することは、終わりなき迷宮で自分自身を失うことである)」が記されており、おそらく宗教思想における「永続性・循環性・普遍性」と「響き・知覚」との関係性に着眼した作品とみてとれます。リリース元はブルックリンを拠点に今年新たに立ち上げられたレーベルCatch Wave。オーナーのBritton Powell(ブリトン・パウェル)は、東海岸のエモ/インディロック・シーンでのバンド活動を経て、現在はソロ名義で、ミニマリズム/実験音楽に接近した作曲・演奏活動を行っている作曲家兼ベーシスト。レーベルの最初のリリースとなった本作のカタログ番号は2番で、1番はブリュッセルの作曲家Dominique Lawalrée(ドミニク・ラワルレ)の初期作品の編集盤、3番にはミュンヘンの前衛民族音楽集団BetweenのギタリストRoberto Détrée(ロベルト・デトレ)のソロ作のリイシューがアナウンスされています。


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[upcoming]

Dominique Lawalrée - First Meeting [CW001]
selections from early 1970's-80's records

Roberto Détrée - Architectura Celestis [CW003]
originally released on Wergo Spectrum in 1982