2026年6月1日月曜日

Gak Sato & mama! milk - Furniture Music vol.2


Label: Ricordi & Sfera
Catalog#: SCD-002
Format: CD, Album
Country: Japan
Released: 2007

1 Honen-In 1 4:33
2 Honen-In 2 4:33
3 Honen-In 3 4:33
4 Gion 6:33
5 Bead 7:10
6 Trois Toy Piano 2:48
7 Fukuzo-In 4:33
8 A (440Hz) 3:43

京都のプロダクトブランド「スフェラ(Sfera)」が、ミラノ在住のサウンドアーティストGak Satoと展開したオリジナルCDシリーズ「CosmosSfera」。昔買い逃してしまい、その後出会うこともなく、なんとなく遠い記憶となっていた作品が近年デジタル配信されていることに今年になって気づいて、ようやく聴くことができました。本作はその2作目。環境音や生楽器をポストエレクトロニカ的手法で構築した前作のスタイルを踏襲しつつ、本作では室内楽ユニットmama! milkの生駒佑子と清水恒輔をコラボレーターとして迎え、新たな方向性が探られています。
レコーディングは、京都の法然院、福蔵院、スフェラビルにて。3日間にわたるセッションの素材をもとに、Gak Satoが編集/再構築。トイピアノ、カリンバ、アコーディオン、オルガニート(手回し式オルゴール)、カシオトーン、コントラバス、クラリネット、バラフォン、竜笛、笙、さらにはサウンドホースや風鈴まで、多様な楽器や音具が用いられています。それぞれの場が持つ固有の空気感や気配のなかを、気まぐれに繰り返しては止まり、静かに漂う音のかけら。さまざまな音が不規則かつ不定形に交錯する様子は、公共空間に置かれた音響彫刻や自動演奏装置の動きを彷彿とさせるもので、それらが生み出す音を周りの環境も含めてまるごと作品化したかのような趣にも感じられます。音のエレメントの多くは西洋的でありながら、簡素な配置は日本庭園のよう。偶然と秩序が不思議な均衡を保ちながら共存する、穏やかで奇妙な音世界。全体として淡々として慎ましい作風ですが、ラストトラック「A(440Hz)」を聴き終えたあとに感じるじんわりとした余韻が実に佳い一作です。

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