2020年12月31日木曜日

final entry

森と記録の音楽
2007-2019

当ブログの更新を休止することにいたしました。
ここに引っ越してから8年、
長い間チェックしてくださった皆さまに心から感謝いたします。
またきっとどこかで。

I have decided to take a break from updating this blog.
sincere thanks for everyone reading for long years.

...

my favorites list updated

2020年5月23日土曜日

Theory Therapy 08: Tomoyuki Fujii



シドニーのオンラインジャーナル「Low End Theorists」のために作ったミックスが公開になりました。Low End Theoristsは、スコットランド出身のGary Hunterとシドニー出身のDaniel Patrinにより今年新たに立ち上げられたプロジェクトで、主にオーストラリアのインディペンデントな音楽シーンを発信するプラットフォームとして運営されています。彼らのローカルな友人たちを紹介してきたミックスシリーズですが、今回Garyさんとの音楽についてのやりとりの流れからお誘いを受け、ゲスト参加させていただくことになりました。この数年愛聴してきたMatthew HayesやSantilliといった音楽家と同じ輪の中に入れていただいてとても光栄に思います。ウェブサイトの記事では音楽やリスニングについての簡単な質問に答えていますのであわせてご覧いただければ嬉しいです。


"Ambient music specialist, curator, DJ and writer Tomoyuki Fuji guides us through an introspective journey dedicated to the ocean for Theory Therapy 08. The LYL radio host combines cherished ambient cuts from labels such as Ken Oath Records, Far Out Recordings, 道程 - Dotei Records & more. The end result is a lush soundscape that functions as a gentle reminder of the connection we have with music and the environment - a perfect antidote to our isolation blues. Listen deeply & enjoy."



More info and tracklist on the website:


Low End Theorists
an audio journal based in Sydney, Australia.

2020年3月25日水曜日

Mori To Kiroku No Ongaku #13



「Mori To Kiroku No Ongaku」の最新回がHamon Radioで公開になりました。前半はフリーセレクション、後半は鈴木惣一朗さん率いる楽団=ワールドスタンダードの特集として「アラバスター」「カノン」「シレンシオ」という3枚のアルバムにスポットを当てています。

ミュージシャン・音楽プロデューサーとして、これまで数多くの音楽を手がけてこられた鈴木惣一朗さん。その長年にわたる活動の根幹をなすプロジェクトであるワールドスタンダードは今年でデビュー35周年。そしてご自身も還暦という節目を迎えられました。今回選曲したのは、昨年BRIDGE INC.からエキスパンデッド・エディションで再発された「老境3部作」と呼ばれる3枚のアルバム。音響的アプローチで原点に回帰した「アラバスター」。イタリア映画音楽の郷愁に触発された「カノン」。ポルトガル語圏〜アルゼンチンのモダン・フォルクローレの潮流に呼応した「シレンシオ」─── 移り変わる時代相に敏感に反応しつつ、中央と辺境の間を漂泊しながら、普遍的な音楽の魔法を信じて奏でられてきたワールドスタンダードの作品。揺らぐことのないポップさと無国籍的サウンドの奥には、何処にも属さない静けさが潜んでいます。


元々は2004年から2010年にかけてリリースされた作品ですが、私が手にして聴いたのは2011年の春。それは東日本大震災と原発事故という未曾有の惨事に見舞われた直後で、自分にとっては今も、当時の生活の記憶や心のあり方が深く結びついているように感じます。明日何が起こるかわからない不安感、被災地に対して何もできないという無力感を抱えていたとき、ワールドスタンダードの音楽はそっと小さな安心感をもたらしてくれる存在でした。今現在の新型コロナウイルス感染拡大による不安の中、しばしばあの時の気持ちを思い出します。たくさんの人々の犠牲が報じられる毎日、一向に出口が見えない負の連鎖的状況に、やりようのない思いでいっぱいになります。1日も早くこの事態が終息すること、そしてこのような状況において小さな声に耳を傾けられる社会であることを切に願うばかりです。


最後に、今回の特集を組むきっかけをくださった鍋谷政貴さん、そしてHamon Radioのシュンゴさんをはじめスタッフの皆さまに心から感謝いたします。鍋谷さんは「老境3部作」や「ディスカバー・アメリカ・シリーズ」などワルスタ作品のライナーノーツやブックレットの素晴らしい文章を手がけてこられた方で、SHE Ye,Ye Recordsのウェブページでは近年海外のリスナーからも注目を浴びているエブリシングプレイの名作「ポッシュ」の解説も公開されています。→ 昨年の春、新潟でお会いして以来(ドキュメンタリー番組の撮影ために来日したビバリー・グレン・コープランドのシークレットライブの会場でした)の交流を一つの形として残せたことがとても嬉しいです。


ブログの更新を休止する旨の投稿をした後で無粋ではありますが、今後も季節の節目に「Mori To Kiroku No Ongaku」の新しい回を公開することできたら、またここでお知らせさせてください。聴いてくださりありがとうございました。


here is the latest episode of my show "Mori To Kiroku No Ongaku" published on Hamon Radio. the second half is dedicated to Japan's instrumental pop ensemble World Standard led by composer and producer Soichiro Suzuki since the 1980s. it focuses on three albums "Alabaster", "Canon" and "Silencio", also called "Rokyo (Old Age) Trilogy". the albums were originally released between 2004 and 2010, and it has now been reissued by Bridge Japan as the remastered and expanded CDs including rare bonus tracks.



tracklist:
Chas Smith - After
Checkfield - Going Home
Phil Sheeran - More Questions
Joan Bibiloni - Lying Seagull
Neil Larsen - Smooth Talk
Takero Ogata - Where is She
John Klemmer - Finesse
Charlie Elgart - Goodbye My Friend
Ottmar Liebert - Summantra
Jazzanova - Le Jardin Secret
Soulstance - Blue Grassland
Dancing Fantasy - Good Morning America
Sven Van Hees - Tamiami Blues
Charlie Dreaming - Dream #1 [arrival]
World Standard - 夜明け
World Standard - 愚かなりわが心~オポルト
World Standard - 輝く水
World Standard - 逝く夏
World Standard - シレンシオ
World Standard - 奇蹟の丘
World Standard - 魂の叫び
World Standard - 銀河
World Standard - 幸せ
World Standard - 輝く陽
World Standard - リユニオン (バード・ヴァージョン)
World Standard - 魔法
World Standard - 花音
World Standard - 雪のひとひら
World Standard - 親愛なる日記
World Standard - 満月

More about World Standard

www.worldstandard.jp/
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Hamon Radio- an independent internet radio station based in Tokyo.
www.hamonradio.com/
www.mixcloud.com/HamonRadio/

2020年3月11日水曜日

100.000 Mix 53: Tomoyuki Fujii



昨年、Hamon Radioのゲストミックスをきっかけに知り合ったインドネシア在住のイラストレーターIndriani Widiastuti(インドリアニ・ウィディアストゥティ)aka Dindieさんからお誘いいただき、彼女が運営に関わるレーベル100.000(スラトゥスリブ)のミックスシリーズに参加させていただきました。レーベルはジャカルタとボルチモアを拠点に運営され、これからカセットやヴァイナル、Tシャツ、プリントなどのリリース展開を予定されているそうです。主宰のジェームズさん、ディンディさん、そしてアートワークを提供してくれた画家のデイヴィッドさん、ありがとうございました。

new mix I did for 100.000 (Seratus Ribu), an imprint based in Jakarta and Baltimore that releases cassettes, vinyl, mixes, and more. many thanks to James and Dindie for inviting me to the series and to David for the abstract photography of the horizon.

tracklist:

Simon Stockhausen - Floating Free
No Data - Bébé Nirvana
Bob James - Rain
Alice - Blue Melody
Studio Five - From The Forest 1
Clannad - Ocean Of Light
John Beltran - Sub-Surface
Ron Cooley - Willows In The Wind
Gianluca Mosole - Halloween
Lonnie Liston Smith & The Cosmic Echoes - Colours Of The Rainbow
Buddahstick Transparent - Million Mirage
Fowler & Branca - Only The Love Remains
Sam Wilkes - Run

100.000 (Seratus Ribu)
an independent record label run by James Russell Fritsch and Dindie
all artwork by David Louis Cintron
davecintron.com