2013年5月5日日曜日

[685] 吉村弘 - Four Post Cards


Label: NUVOLA
Catalog#: CD-2
Format: CD, Album
Country: Japan
Released: 2011
DISCOGS

1  HAYAMA SOUND LOGO 1

2  HAYAMA SOUND LOGO 2
3  KAMAKURA SOUND LOGO 1
4  KAMAKURA SOUND LOGO 2
5  HAYAMA SPECIAL VERSION 1
6  HAYAMA SPECIAL VERSION 2
listen sample

現代美術や即興表現、サウンドデザイン、音のワークショップなど大きな功績を残し、2003年秋に逝去した、環境音楽の草分け的存在、吉村弘(Hiroshi Yoshimura)。遺作となった「FOUR POST CARDS」は、神奈川県立近代美術館葉山館の開設を記念して制作された作品で、鎌倉と葉山、2つの美術館の開館と閉館を告げるサウンドロゴと、葉山海岸の音風景を重ねたスペシャルverトラックを収録。「風景に生まれ、風景に帰っていく音のかたち」(The Form of Sounds Born and Returned to the Landscape.)というサブタイトルの通り、場と人を結ぶシーンに自然に溶け込んでゆくやさしくピュアな音色。初版は2004年にサウンドプロセスデザインのCrescentより(CRESCD-011)。2011年に、作品のモチーフであり、氏の愛称に由来する名のレーベルNUVOLA(イタリア語で雲の意)より再発されました。


bio. 
横浜生まれ。早稲田大学文学部卒業後、作曲を独習しつつ、ヴィジュアル・ポエトリー、グラフィックス・デザイン、サウンド・サインを含む環境音楽など、ジャンルを軽やかに横断する才能を発揮する。自身の創案による音具、みずからの身体をもちいた即興的なパフォーマンスでも独自の境地を切り拓く。美術館などでのワークショップにも情熱を注いだ。そこには都市であれ、自然であれ、自分の周囲に存在するささやかな事物の変化に敏感に感応し、それとの対話を楽しみ、その楽しみからなにかを発見する、みずみずしく自由な感覚がいつでも息づいていた。また、すぐれたエッセイストでもあり、『静けさの本』(春秋社、2003年)は、生涯最後の著作あり、吉村弘が夢想しつづけた「総合芸術作品」となった。
 


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