Label: Toy's Factory
Catalog#: TFCK-87816
Format: CD, Album
Country: Japan
Released: 2000
1 Everlasting Breath 5:14
2 Higher Grace 5:05
3 Whirlpool 5:37
4 Universal 6:07
5 Polite Endeavour 4:39
6 Horse 6:18
7 Whirlpool (Remix by Jersey Street) 5:17
8 Polite Endeavour (Remixed by Silent Poets + Chari Chari) 3:13
9 Whirlpool (Remixed by Misa Negra) 8:32
10 Universal (Remixed by Playing For The City) 6:42
北アイルランド出身の音楽家Damian O'Neill(ダミアン・オニール)を中心とするワンオフ・プロジェクトX.Valdez(エックス・ヴァルデス)による唯一のアルバム。女性ヴォーカリストAthena Constantine(アセナ・コンスタンティン)を全編でフィーチャー。プロデュースはフレンチタッチの要人Xavier Jamaux(グザヴィエ・ジャモ)が担当しています。
中心人物であるオニールは、70年代後半に伝説的パンクバンドThe Undertonesのリードギタリストとしてキャリアをスタート。その後も兄弟主導のオルタナバンドThat Petrol Emotionのメンバーとして長きにわたり活動してきたUKロックシーンの重鎮。そうした経歴を歩んできた彼が、本作では突如として旧来のイメージとは一線を画すエレクトロニックなアプローチへと大きく舵を切っています。
サウンドの基軸となっているのは、オニール所有の古いレコードから抽出されたノイズ混じりのサンプリング素材。ソウルやジャズの手触りを残すバンドサウンドの断片に、アセナの気だるく抑制の効いたヴォーカル、ジャモによる現代的なプログラミングが重なり、古びたナイトクラブの幻影を呼び起こすような、優雅でデリケートなダウンテンポ/ラウンジ・サウンドが全編にわたり展開されます。元々はYellow Productionsのオフィスに届いたデモテープをジャモが偶然耳にしたことがきっかけで制作が始動。Yellow関連でリリースが計画されていたようですが、結果的にアルバムとして正式に発売されたのはこの日本盤のみとなっています。アルバム後半にはハウス/ブロークンビーツの豪華布陣によるリミックスを収録。その人脈を含め、作品全体の輪郭を決定づけているのは裏の立役者ともいえるジャモの存在だと感じます。
オニールは翌年、本作の路線をさらに実験的に推し進めたA Quiet Revolution名義のアルバムを、Alan McGee主宰のPoptonesレーベルより発表。古いサンプリング素材をよりアブストラクトに解体・再構築した空想エキゾ/アンビエント作品で、The CaretakerやWunderを好むリスナーにおすすめしたい内容となっています。
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