2017年12月20日水曜日
[173] Johan Zachrisson - Soil
Label: MNW
Catalog#: MNWCD 165
Format: CD, Album
Country: Sweden
Released: 1988
DISCOGS
1 Longing 10:10
2 Lake Place 32 B 5:24
3 Psalm For Shelter 4:31
4 Grief 4:08
5 A Woodchopper's Dream 4:03
6 By The Stream 3:24
7 New Zealand 8:50
8 Birth 14:37
ストックホルムのポストパンク・シーンでいち早くレゲエの要素とダブの手法を取り入れた先進的ロックグループDag Vag(ダグ・ヴァグ)のギタリスト兼ヴォーカリストJohan Zachrisson(ヨワン・ザックリソン)。80年代中頃から映画のサウンドトラック・コンポーザーとして、また近年では女性シンガーソングライターLykke Liの父親としても知られています。この「Soil」は、既に高い評価を受けていたDag Vagのメジャーデビューに先立って、88年に老舗レーベルMNWからリリースされたザックリソンのソロアルバム。ギターのロング・サスティンやアルペジオ、リリカルなピアノの旋律、浮遊感漂うエレクトロニクスを主軸に、曲毎にアプローチと編成を変えつつも、Dag Vagとは明らかに趣を異にする心象風景的なインストゥルメンタル・サウンドを前面に押し出した、おそらく自身のキャリアの中で最もアンビエントな作品。Zilverzurfarn名儀ではなく初めて実名で発表されたことも、それまでのロック路線とは異なるスタイルに向かおうとする意志の表明だったのかもしれません。どの曲も素晴らしいですが、特にCocteau Twinsを彷彿とさせるSaSa Maxineのレイジーなスキャットをフィーチャーした#4 "Grief" は、アルバムのハイライトに挙げたい出色のナンバー。自分にとってTom WolgersやPer Tjernbergに並び、スウェーデンにおける当時のクワイエットなムードを知る一枚になりました。
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