2015年7月30日木曜日

[989] Οπτική Μουσική - Τόμος 2


Label: Ίαμβος

Catalog#: -
Format: CD, Album
Country: Greece
Released: 1994
DISCOGS

1 Untitled 14:21

2 Untitled 16:41
3 Untitled 16:50
4 Untitled 13:41

ギリシャ・ボロス出身の作曲家Costis Drygianakis(コスティス・ドリジアナキス)が、1984年からソロ活動と並行して組織した不定形コレクティブOptical Musicsの第二作。録音は1990年10月から1993年4月にかけて。即興と作曲の手法に視覚芸術のアイデアを適用し、その名の通り「音楽の視覚性」を模索するスタジオ・プロジェクトで、本作ではインプロヴィゼーションや朗読に加え、Le Chant Du Monde、Ocora、Unescoといった民族音楽コレクションの断片をサンプリング/コラージュ。使用された音源/テキストは、イヌイットの詠唱、古代ギリシアの悲劇作「オレステイア」、ラマのチャント、旧約聖書詩篇、カッワーリー、ラジャスタンの放浪芸、密教の真言、Felix Hess「Frogs 4」、Jean C. Rochéの野性録音など。作曲面だけではなく、様々なパフォーマーやレコード/音源を組み上げる編集の才力を発揮した作品であり、歴史/民族のコンテキストや時間を超越した空間を浮かび上がらせる複眼的な視野は、David Toop「Ocean Of Sound」のアンビエント・ミックスにも繋がる感覚。初期作品の中では、前年に実名義でリリースしたドローン作「Hours and Seasons」と並び、グリーク・エクスペリメンタル/アンビエントの秀作として挙げたい一枚です。Drygianakisはドキュメンタリーや劇場のための作曲、ライティングなど、現在までインディペンデントなスタンスで製作活動を継続。最新作品は2015年3月リリースの「Unseen and Hidden」。6月にはアムステルダムの音楽コミュニティBrotherhoodのポッドキャストへ民族音楽やアンビエントから選曲したゲストミックスを提供しています。


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