Label: Silent
Catalog#: SR9467
Format: CD, Album
Country: US
Released: 1994
1 The Start Of An Unfinished Chain Reaction 9:48
2 The End Of New Beginnings 3:08
3 Radio Free Ian (Negative Ion Version) 3:59
4 Nagshbandi Escape Hatch 6:35
5 Dissolving Essence Of Dub (Last Laboratory Edit) 8:31
6 The Invisible World (Let Me See) 4:42
7 The Other Side (Chant Down Babylon Edit) 11:57
8 Floating 5:22
9 A Love You Never Knew 7:39
10 Dissolver Of Sugar (Intro) 5:54
ティモシー・ヘンドリックス率いるアンビエント・プロジェクト23 Degreesが、サンフランシスコの名門Silent Recordsから発表したデビューアルバム。メンバーは中心人物のヘンドリックス(プログラミング/サンプラー)のほか、バーサ・マトゥス(キーボード/ベース)、ロイ・ロビンソン(コンガ/ジェンベ)、ヤーン・ネフ(サンプラー)、スティーヴン・ヒッチコック(ディジュリドゥ)。タイトルは「本質への終わりなき探求」を意味しています。
旧来のノイズ/インダストリアル路線から、より美しく永劫的な音像へと志向を変え、チルアウトやサイケデリックの潮流を取り込みながら、デジタル技術と神秘主義を融合させる「テクノ・シャーマニズム」の実践拠点となっていたSilent。音を「意識を別次元へ運ぶ触媒」と定義する同レーベルの思想を体現するように、本作もまたアンビエントという手法を内面世界の探究というテーマへと結びつけています。静かな意識の離陸から始まり、宇宙的な広がりを経て深い精神世界へと至る瞑想的なプロセス。民族楽器によるオーガニックでトライバルなリズムとダブ的な空間処理。さらにラスタファリやイスラム神秘主義といった宗教的モチーフがモザイク状に織り込まれ、香木の煙が漂う古の寺院に迷い込んだかのような濃密な異郷のムードを醸し出しています。アンビエントが精神世界の象徴であった時代の空気を色濃く反映しつつ、コンセプチュアルな構成でありながら曲毎のアプローチが多彩で、純粋なリスニング・ミュージックとしても充実した1枚だと思います。
23 Degrees名義でリリースされたアルバムは、本作と翌年の「Born Of Earth's Torments」の2作のみ。Silentのアーカイブサイトによると、その後ヘンドリックスはレーベルメイトであったアラウラと結婚してハワイへ移住。近年は茨城県日立市を拠点を移し、プロデューサーとして音楽活動を行いながら、サーフィンを中心とした生活を送っているようです。
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