Catalog#: MASO CD 90013
Series: il Disco è Cultura
Format: CD, Album
Country: Italy
Released: 1990
DISCOGS
1 Madeira 4:12
2 Tocantins 4:01
3 Loneliness Island 8:12
4 Waterplay 5:32
5 Ocean 5:09
6 Sonata Per Gabbiano 5:24
7 Lualaba 4:12
8 The Whistling Of The Sea 2:35
9 Debussy Sur La Mer Avec Arpège 3:44
10 Con Jazz 1:07
11 Requiem 6:07
イタリアのモダンクラシカル・アンビエントを振り返る上で最も重要なレーベルMateriali Sonoriより、看板グループの1つCudù(クドゥー)が90年に発表したセカンドアルバム。グループの中核である鬼才ギター/サックス奏者Paolo Lotti(パオロ・ロッティ)とベース奏者Luca Mazzantini(ルーカ・マツァンティーニ)に加え、ゲストとしてEmbryoのリーダー兼打楽器奏者Christian Burchard(クリスティアン・ブルヒャルト)、Tuxedomoonのメンバーでマルチリード奏者のSteven Brown(スティーヴ・ブラウン)とトランペット奏者Luc Van Lieshout(リュク・ファン・リシャウト)という、このレーベルと深い関わりをもつドイツ・ベルギーの演奏家を迎えた5人編成。雲の楽団を思わせるエスノミニマル「マデイラ」はアフリカ北西沖の島、ツィターの古雅な響きに金属質なギターとサックスが縺れるアヴァンロック「トカンティンス」はブラジル中部の川の名。さらに水のサウンドエフェクトとサンプラーを使った「海」から、「カモメのための子守唄」「海のホイッスル」「アルページュと海の上のドビュッシー」……というように、アルバム全編が川や海を主題として構成されていますが、それぞれの曲名から容易にイメージできるような自然賛美的な描写は皆無。パンク的衝動を押し殺した冷ややかな緊張感と国籍不明のトライバル感、海の底に沈んでゆく青いデカダンスがモザイク状に入り乱れる無指向的サウンドに、当時のクワイエット・ヒップなムードも感じられる一枚です。
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