YBS山梨放送のFMラジオ開局記念として2018年1月28日に放送された特別番組「ナチュラル・クワイエットを求めて」。「ナチュラル・クワイエット」とは、車の走行音、電子音などの人工音が全くない、自然の音しかない状態のこと。無音である「サイレント」の状態とは違い、心地よい自然音との均衡が保たれた、穏やかな静けさを意味するそうです。この番組の出演者は、1990年から山梨県北杜市武川の森の中にスタジオを構え、サイバーフォニックと呼ばれる独自の3Dサウンドシステムで自然音を録音し、現代人の心に優しく響くリラクセーション・サウンドを作り続けてきた環境音楽のパイオニア=小久保隆。70年代後期からエレクトロニクスを主体に音楽を制作していた小久保氏が自然音の世界に深く傾倒してゆくきっかけとなった出来事や、フィールドワークを通じて体験したことなど、自らの言葉で振り返りながら、サイバーフォニックで集音した四季折々のナチュラル・クワイエット音、この番組のために制作された「武川の四季」などの楽曲を紹介。人間と自然の共生について、聞き手に静かに問いかける50分。(アップローダーはmichitomiokaさん。シェアしてくださり感謝です。)
小久保隆/Takashi Kokubo
環境音楽家・音環境デザイナー。自然が持つ“人の心を癒す力”に注目し、現代人の心に優しく響くリラクゼーションミュージックを制作。深い癒しの音を求めてこれまでに訪ねた国と地域は50ヶ所にのぼる。「水の詩」「風の詩」「Quiet Comfort」(共にイオン レーベル)、「イヤーバカンス・シリーズ」(コロムビア)などCDを多数リリース。その他、携帯電話緊急地震速報のアラーム音や、電子マネー「iD」のサイン音、東京「六本木ヒルズアリーナ」の環境音楽など、音環境デザイナーとしても幅広い分野で活躍をしている。
Forest Healing (Della Inc., 2016)
A Dream Sails Out To Sea: Get At The Wave (Lag Records, 2018)