2016年8月21日日曜日

[068] Daniel Schmidt - In My Arms, Many Flowers


Label: Recital
Catalog#: R17
Format: Vinyl, LP, Album
Country: US
Released: 2016

A1 And the Darkest Hour is Just Before Dawn 12:29

A2 In My Arms, Many Flowers 7:06
B1 Ghosts 13:56
B2 Faint Impressions 10:17

1970年代、サンフランシスコ・ベイエリアの現代音楽シーンに現れた
ダニエル・シュミット(b. 1942年)は、アメリカのミニマリズムと伝統的なガムランをミックスさせた作曲家。ルー・ハリソン、ジョディー・ダイアモンド、ポール・ドレシャーとコラボレートし、アメリカにおけるガムラン音楽の発展に寄与した主要な存在である。現在、彼はミルズ・カレッジで楽器製作を教えている。「In My Arms, Many Flowers」は、1978年-82年の間に録音されたシュミット自身のパーソナルなカセット・アーカイヴから選ばれた、2のスタジオ録音と2つのライブ・パフォーマンスで構成されている。ジョン・アダムス委嘱による "Dawn" は、ポーリン・オリヴェロスから提供されたデジタル・サンプラーを使った曲で、弦楽四重奏のサウンドを感じることができる。滑らなガムランのもとで波打つ弦の海息をのむほど美しいインタープレイ。続くタイトル曲では、伝統的な弦楽器ラバーブがフィーチャーされている。後半の2曲は、忠実なガムランのコンポジション。"Ghosts" は、彼の精巧なスキルがよく表れた、多幸感に満ちたダイナミックな曲。"Faint Impressions" は、暗く沈んだ哀歌。夕刻のピアノソナタのように鳴り響くこの曲は、ガムランが有する可能な限りの繊細さと気品を実証してみせる。このアルバムは、共鳴する金属の断片に隠された複雑な感情と不思議な美しさを映し出す、アメリカ現代音楽に埋もれたムーブメントのユニークなドキュメントである。 - Recital


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