Label: Nash Studio
Catalog#: NM-3546
Format: CD, Album
Country: Japan
Released: 1993
1 seaside(腰を主体にしたボディーワーク) 20:27
2 水つぶ(IMAGE WORK) 30:09
眠るための空間づくりと身体のコンディショニングを目的に、1993年に発売されたCDシリーズ「豊かな睡眠のためのボディーワークと音環境」の第1弾タイトル。監修を医学博士・杉本寛治、ボディーワークを健康運動指導士・鴇田佳津子、音楽プロデュースを環境音楽作曲家・梨木良成がそれぞれ担当。シリーズ全5作とも共通して、音声ガイド付きボディーワーク(身体をゆっくり動かすことで心身の緊張を解き、できるだけ生まれたままの白紙に近い状態に近づける)と、イメージワーク(音環境)の2トラックで構成されていて、単なるリラクゼーションBGMではなく、寝る前の準備から入眠、睡眠の質向上までの一連の流れをサポートする実用性に重点が置かれています。
本作(I)は、腰を主体にしたボディーワーク「seaside」とイメージワーク「水つぶ」の組み合わせ。前半では、水中を漂うようなシンセサウンドを背景に、女性ナレーターが腰を中心とした動きをガイド。フェルデンクライス・メソッドを取り入れ、力まずに気づきを重視した動作が丁寧に誘導されます。後半の「水つぶ」は、水滴をモチーフにした音環境。吉村弘「Surround」や初期の環境音楽を思わせる、極めてミニマルで静謐なアンビエントサウンドが印象的です。
豊かさとは何だろう。ありあまる工業製品と豊富で多彩な食物、そしてあふれんばかりの情報と音の洪水に、またそれらをスクリーンにして見る幻影に、私たちは何を見い出すべきなのだろう。私たちは社会の中でどう自分を位置づけるのかに人生を使い切ってしまい、やがて老いたぬけがらが残るのみなのだろうか。わたしたちは社会の一員であると同時にまぎれもなく自然の一部だ。豊かな環境の調和の構成員として存在していながら、わたしたちの感性はどれだけそのイメージを自分のものとすることができるだろう。音の環境。イメージワークは全体としての自然環境を音の世界に写実したもの、つまり川の流れであり、水の粒のありさまであり、風であり、幻想であり、光であり、自己であろうとしている。これは情報としての音楽ではなく環境としての音。音の作品として孤立するのではなく、空間の要素として全体の調和に帰するものであり、自己と環境の、個々の生かされたいのちと全体である自然の、そして主観と客観の境界線を漂う音である。 - 梨木良成(イメージワーク研究会主宰)
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