2017年5月14日日曜日

[125] Slagerij Van Kampen - A Long Walk On A Short Pier


Label: Tomato
Catalog#: 2696712
Format: CD, Album
Country: Netherlands
Released: 1989
DISCOGS

1 The Impi 2:03

2 Mosi Oa Tunya 5:04
3 Dance Of The Impi / The Mountain To Mohammed 8:17
4 Return Of The Impi / Les Vieux Griots 6:53
5 Wakarimasen 8:31
6 Tellem Mallets 7:05
7 A Long Walk On A Short Pier 21:50

「なぜ打楽器はバンドの主役になれないのか?」という問いから、Mies Wilbrink(ミース・ヴィルブリンク)とWillem van Kruijsdijk(ヴィレム・ファン・クルイシュダイク)のオランダ人カップルにより80年代初頭に旗揚げされたパーカッション・グループSlagerij van Kampen(スラフライ・ファン・カンペン)。1982年からオルタナティヴなクラブシーンで、パーカッショニスト4名編成によるアコースティック・ライブを積み重ね、86年に初作となるライブ・アルバムを低予算で制作。
その後、MIDIとサンプリング技術を導入し、87年のアルバム「Out Of The Doldrums」ではパーカッションとエレクトロニック・サウンドを融合した新機軸を打ち出し、彼らのスタイルを確立させました。続く3作目となるアルバム「A Long Walk On A Short Pier」は、ニューヨークのレーベルTomato Recordsから。ミックス/プロデュースは、NYダウンタウンの先鋭ギタリストRobert Musso(ロバート・マッソ)。今作の題材となっているのは、南アフリカのズールーやマリのテレムといった先住民族。アパルトヘイト政策撤廃前夜の89年、かつて南アフリカの地に入植し白人社会が生まれる発端となったオランダ側から、ブラックアフリカの音楽と、世界中で迫害を受けてきた先住民族へのオマージュを込め、反人種差別や環境保護といった社会的メッセージを発信しつつ、精気漂うイマジナリーなトライバル・ミュージックを全編にわたって展開した、当時のワールド・ミュージック熱も感じさせる作品です。創立者の2人は健康上の理由からステージでのパフォーマンスから退きますが、以降は監督・プロデューサーとして、4名のマルチ・パーカッショニストと複数の楽器を加えた新編成メンバーとともに現在も精力的に活動中。

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