2019年11月25日月曜日

[255] Matthew Halsall - Oneness


Label: Gondwana Records

Catalog#: GONDCD033
Format: CD, Album
Country: UK
Released: 2019
DISCOGS

1 Life 9:58

2 Oneness 11:26
3 Stan's Harp 7:40
4 Loving Kindness 9:39
5 Distant Land 8:42
6 Stories from India 9:33
7 The Traveller 6:49

白地に黒のインクが潔く塗られたカバーアートの視覚的なインパクトにただ興味を引かれるまま視聴してみたところ、その美しさにさらに惹き込まれた、マシュー・ハルソールなるUKジャズ・ミュージシャンの未発表音源集。聴き手を沈思に誘うラーガ的進行の中、ハルソール自身が奏するトランペットを中心に、ハープ、シタール、タブラを加えたアンサンブルが実に心地よく羽ばたき、豊かに響きあう瞑想的空間。2008年にリリースされたファースト・アルバムの頃の録音らしく、このハルソールはこの10年以上にわたって新世代ジャズシーンで注目を集めてきた人物とのこと。人種・国籍・文化・言語の違いなど、様々な障壁を音楽愛を根源とするポジティヴな姿勢で乗り越えようとするような、静かでいて強い生気と精神性を感じさせる音楽。アルバム・タイトルである「ワンネス=ひとつであること」、そしてオープニング・トラックの曲名「Life」にも、何かとても腑に落ちるものがありました。サム・ウィルクスのライブ盤「Live on The Green」と一緒に、2019年のアンビエント・ジャズとして愛聴中。


“I really believe in Oneness and I’ve always loved the term ‘greater than the sum of its parts’. I could make music on my own and live a fairly isolated antisocial life, but there’s something far more rewarding about creating things with others. And for me these sessions document the coming together of lots of different musicians in a wonderfully organic soulful way to make egoless music.” - Matthew Halsall


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