2013年1月12日土曜日
[594] va Blue Monologue: Midnight At Daiylight
Label: Apres-midi records
Catalog#: RCIP-0172
Format: CD
Country: Japan
Released: 2012
01. Mantler - Undying Eyes
02. Scott Matthews - Piano Song
03. The Cinematic Orchestra - To Build A Home
04. Bonnie ‘Prince’ Billy - Night Noises
05. Oddfellow’s Casino - The Crows And The Rocks
06. Mari Kalkun - Kevadaimus 1951
07. Jono McCleery - Fears
08. New Zion Trio - Lost Dub
09. Valgeir Sigurdsson feat. Bonnie ‘Prince’ Billy - Evolution Of Waters
10. Andrew Morgan - Daegu Nights
11. Pigs On Corn - Northern Sky
12. Sam Amidon - Way Go, Lily
13. Gareth Dickson - Two Trains
14. Meshell Ndegeocello - Oysters
15. Eisa Davis - Perfect
16. Dwight Trible - Ooh Child
17. Eric Chenaux - Amazing Backgrounds
18. Maximilian Hecker - Homesick
橋本徹(SUBURBIA)による深い内省をテーマとした2012年「ブルーモノローグ」。ブルーな憂鬱、闇をほのかに照らす希望。静かに高揚するメランコリーでクワイエットな音楽シーンにリプライするようなコンパイル。アンビエントではないのですが、静寂を感じるテーマやジャケットの美しさにも惹かれ、昨年くり返し聴いたCDです。
ニック・ドレイクとロバート・ワイアット、ビル・エヴァンスとキース・ジャレット、ジェイムス・ブレイクとホセ・ゴンザレスとアントニー&ザ・ジョンソンズ、マイルス・デイヴィス『Kind Of Blue』とジョニ・ミッチェル『Blue』……そんな遺伝子を継いだ21世紀の名作たち。目頭が熱くなるフォーク・ブルースから、魂を揺さぶられるピアノ・ダブまで、切なくも安らかな陰影を刻み、狂おしいほどに夢幻の美しさを追想する“自己との対話”。届けられない祈りと忘れえぬ面影、心の殻を柔らかく溶かす“Daylight At Midnight”が暗闇の先に希望の光を照らす、ポスト3.11のサウンドトラック=救済の歌。
--アプレミディ・セレソンより
「ジョアン・ジルベルト、ベン・ワット、ニック・ドレイク……独白のような音楽が昔から好きだった。いつか見た夢のように、いつも心のどこかに残っている。ギターを抱えた、フォーキーで繊細な弾き語りを聴かせてくれる歌手たちだけでない。例えば、2010年の末に出会ったテイラー・アイグスティの『Daylight At Midnight』というアルバム。若く才能あるジャズ・ピアニストが、ニック・ドレイクやエリオット・スミス、ルーファス・ウェインライトなどをカヴァーしていた。かつてビル・エヴァンスが「自己との対話」(『Conversations With Myself』)と名づけた内省的な空気の震えが感じられた。深夜、静かに耳を傾けていると、そこには時代を包むブルーな憂愁が漂っているように思えた。音楽にとって「ブルー」は特別な色だ。」
--橋本徹ライナー冒頭より
Toru Hashimoto (Suburbia) Blog
[related]
Simon Dalmais - The Songs Remain (Apres-midi Records, 2012)
SUBURBIA流「青のアルバム」系譜は、フランス人のシンガー・ソングライター、シモン・ダルメへ。
例えるなら、ウィルソン家次男によるノースマリン・ドライブ&サーフ。