2016年5月15日日曜日

[042] Orior - Strange Beauty


Label: DDS
Catalog#: DDS017
Format: Vinyl, LP, Album
Country: UK
Released: 2016
DISCOGS

A1 Larbico 7:45

A2 Hollow V2 1:21
A3 Earth Rhythm 4:33
B1 Hollow V3 1:48
B2 Dust Glow 6:19
B3 The Other Side 2:41
C1 Call 5:43
C2 EOS 3:41
C3 Hollow V1 3:07
D1 From View 4:26
D2 C5Particle 1:04
D3 MA 5:06

英国出身のマルチ奏者Clip=Jeff Sharp(ジェフ・シャープ)と、Snatch Tapes主宰の実験音楽家Phil Sanderson(フィル・サンダーソン)により70年代後期に結成、後にClipのソロ・レコーディング・プロジェクトとして続行したポストパンク・ユニットOrior(オリオル:ラテン語で現れる、生まれるの意)。79年から83年にかけてロンドン周辺〜サウス・イーストのスタジオで録音されるも、長い間埋もれたままになっていた未発表音源が、彼らの唯一作「Elevation EP」に多大な影響を受けたという
Demdike Stare(デムダイク・ステア)の手により、ファースト・アルバムとしてリリース。Craig LeonやBruce Gilbertを彷彿とさせるプリミティヴな音響/リズムの骨幹。幻妖な暗霧をまとうメランコリックなアンビエント・ウェイヴ。


70年代後期、ロンドンにあったジェイムズ・アスマンズ・レコードストアで、Clip=ジェフ・シャープとフィル・サンダーソンの交流が生まれたことから始まった。79年の終わり、「Elevation EP」がリリースされた。フィルと私は定期的に音楽制作をしていたが、ほとんどスタジオ録音を試みなかった。結果として、ライブやリハーサルで演奏した楽曲は、「Elevation EP」の他にレコードにならなかった。その後私達が録音したいくつかの楽曲をうち、1つはガジェットLPに(訳注:パソコン上のアルバム1枚分のストックのことと思われる)、残りの2つはこのレコードに収録したいと思った。オリオルは決して分裂したわけではなく、むしろ私達のそれぞれの道で続いた。フィルはバイオレット・サーキットというバンドで活動を始め、私はこのアルバムにある曲を録音した。私達2人を代表して述べるなら、少なくとももう一枚のアルバムをフィルと一緒にリリースしたいと思っている。素晴らしい物語に相応しい締めくくりとして。 - ジェフ・シャープ


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現在形の先鋭アーティストを紹介するウェブ・ジャーナル「Secret Thirteen」のミクスト・コンピレーション・シリーズより。Miles Whittaker(マイルス・ウィッテカー)とSean Canty(ショーン・キャンティ)によるUKインダストリアル/テクノ・プロジェクトDemdike Stare(デムダイク・ステア)が提供した2013年8月の83番。実験音楽の過去と現代を自在に結わく70分のディープ・ミックス。