2019年11月18日月曜日

[253] Alessandro Pizzin - Received: Selected Works 1981-1993


Label: Incidental Music

Catalog#: NC003
Format: Vinyl, LP, Album, Compilation
Country: US
Released: 2019
DISCOGS

A1 Dedicated To You 2:09

A2 Francesco (live In Studio) 5:29
A3 Questions 3:59
A4 I See 3:59
A5 Received 4:54
B1 The Floating Sound (Excerpt) 3:43
B2 Sunset On The Hill 8:51
B3 Suspension (Version) 3:38
B4 In Loving Memory 4:40

ヴェネツィアを拠点に音楽と美術のシーンを股にかけ先進的な創作活動を行ってきた作曲家/プロデューサーAlessandro Pizzin(アレッサンドロ・ピツィン)のソロワークを集めたコンピレーション・アルバムが、Austin Tretwold主宰のレーベルIncidental Musicよりアナウンスされました。先月、画家Luigi Violaのビデオ・パフォーマンスのための電子音楽集「Marea / Tide」が、アムスのレーベルMusic From Memoryから復刻されたばかりですが、本作は最初期にあたる80年代初頭から自身のレーベルExploraを立ち上げた90年代前半まで、約13年にわたり制作された様々なマルチメディア作品から選曲。レデントーレ教会内で行われたライヴ・レコーディング "Questions" "I See"、ミラノ在住の画家・松山修平のエキシビジョンのための "The Floating Sound"、自然出産プログラムのために作曲されるもアウトテイクになった "Sunset On The Hill"、複数のスピーカーとモニターを使い音と光の相互作用を試みた "In Loving Memory" など、Brian Enoの意匠を継ぐミニマルな反復構造と実験的手法に基づきながらも、ピツィン特有のエモーティヴなメロディの配置が印象的なアンビエント・サウンドが並びます。RuinsやWind Projectに比べると過小な評価が続いていたソロワークに光を当てるとともに、美術や舞台芸術と深い結びつきをもっていたイタリアン・アンビエント史の知られざる一面を解き明かしてくれるような素晴らしいコンパイル。各曲の詳細を含むライナーノーツが付属したヴァイナルとデジタル・フォーマットで12月13日にリリース予定。


Alessandro Pizzin’s production work resonates far and wide throughout the prolific music scene of 1980s Venice, Italy. His work as one half of the influential experimental combo RUINS gave way to his later productions as a founding member of the acclaimed ambient electronic group Wind Project, whose whose complete works were recently reissued on CD. Though Pizzin’s sonic fingerprint is present throughout many landmark recordings of the minimalist and experimental Venetian music scene, his groundbreaking works as a solo producer were only quietly released on his own EXPLORA label in the early 1990s - until now. Received: Selected Works 1981-1993, compiled by Incidental Music in collaboration with the artist, provides a valuable retrospective overview of Pizzin's solo material - from some of his earliest Fluxus-inspired work of the 1980s to the rich sonic palette of his early '90s CD material. The pieces featured on "Received" touch upon the atmospheric and polychromatic sounds of Pizzin's electronic work, often developed in conjunction with various occasions of art shows, grandiose chapel productions, and even a natural birth method training video - such as the ethereal Hiroshi Yoshimura-esque "Sunset on a hill" - a previously unreleased piece commissioned by a natural birth center in Venice. Other compositions, such as "In loving memory" and the previously unreleased "Francesco (live in studio)" exhibit the profound emotive range of Pizzin's compositions, at times evoking the eclectic environmental works of Brian Eno as well as Italian musical contemporaries Piero Milesi, Riccardo Sinigaglia, and Pepe Maina. Compiled by Incidental Music in collaboration with the artist, Received: Selected Works 1981-1993 includes extensive track-by-track liner notes, giving a comprehensive and critical overview of Alessandro Pizzin’s solo career. Out on vinyl and digital formats December 13, 2019. ▲





Ruins - Marea / Tide
Sound And Image Research Volume One (2019) ▲
画家Luigi Violaの映像作品「ノルウィドの夢」のために制作された
Piergiuseppe Cirannaとのデュオ名義による実験電子音楽集。
タイトルは「海・波」の意。


Alieno De Bootes - I Giorni Del Vento (2018) ▲
再評価される一方で「憎しみと悲しみの日々だった」と自身が顧みる
Wind Projectへのセルフオマージュを込めたソロアルバム。

2019年11月12日火曜日

[252.1] 月間サウンドステージ 心を癒すアンビエント・ミュージック




音楽現代別冊 月間サウンドステージ
1996年3月号

特集 アンビエント・ミュージック〜自然からのメッセージ
・自然音も聴けるアンビエントCDコレクション
・アーティストからのメッセージ〜FOAレコード
・やすらぎを求めて〜自然音CDコレクション
・心の奥底で木霊するアンビエントなリズムたち 吉村弘
ほか

平成8年3月30日発行
編集長 船木文宏
出版 株式会社芸術現代社

クラシック音楽専門誌「音楽現代」の別冊として刊行されていた月刊誌「サウンドステージ」。「情報選択時代の音楽オーディオ誌」と謳われるように、時代とともに多様化するオーディオ/ヴィジュアル機器と音楽ソフトに関する最新情報を発信する音楽総合誌でした。1996年3月号の特集は「心を癒すアンビエント・ミュージック」。80年代末から90年代にかけて、ハードさを志向するアンダーグラウンド・ダンス・ミュージックの反作用として生まれ、ともに発展を遂げてきたチルアウト〜アンビエント・ミュージック。本号が発行された90年代半ばは、ちょうどチルアウト・カルチャーを先導してきたプロデューサー達がアンビエント路線をやや離れて、エレクトロニック・ミュージックの新しいフォームに歩みを進めた時期。アンビエント・ミュージックは「聞き手が想像力で参加することができる抽象性でクリエイティヴなスピリチュアル・サウンド」として、ポップ・ミュージックと混交しながら、よりオーバーグラウンドなフィールドでの認知を広げていたのだろうと思います。この特集では、自然音を取り入れたニューエイジ色の濃いアンビエント作品のディスクガイド、ユーキャン内に設立された音楽レーベルFOA (FORCE OF AMBIENT) RECORDSの紹介、細野晴臣、ワールド・スタンダード、高橋鮎生、ドリーム・ドルフィンなどポップとアンビエントの両極を志向する所属アーティストからのメッセージ、橋本元司や吉村弘によるコラム、アンビエント作品やグッズを買うことができるショップ情報などを掲載。今読むと、マスとコアの間で揺れ動く当時のアンビエント・ミュージックと、それをめぐる動向や概観が感じ取れるような内容になっています。注目すべきは、日本のアンビエント史に輝く巨星にして、ほとんど交わることはなかったであろう2人の音楽家、吉村弘と細野晴臣が同じ紙面に寄稿していること。かたや音の美術〜環境デザインの先覚者、かたや俗世を離れてアンビエントたる仙境に身を置いた音楽王、という、双方異なる「アンビエント/環境音楽」を体現する2人。下の文章は、各々のコラムから特に印象的な部分を抜粋したものです。


「アンビエント感のもとになっているものは、やはり自然なリズム、自然音や地球の発信している様々な鼓動、宇宙からの波動、遠い記憶、民族の伝統によって育まれてきた風土性など失いかけているものの中に投影されることが多い。失ってからでは遅いし、そんな心の中の小さな波紋として、聴く人の心の中に広がっていくからであろう。私達は生活には便利になったが、アンビエント感の乏しい時代にいることをじわじわと感じ始めている。「アンビエント・ミュージック」は音の一ジャンルを形成するものではなく、アンビエント感のある音楽の総称としてあるべきであろう。」 - 吉村弘


「僕はここ数年、渚に立ってずっと海を見ていた。海は激しさと静けさをひとつのこととして感じさせてくれた。そこにはエゴも名もない太洋感覚があった。アンビエントとはそのような視点〜世界の観望から、日々成生と消滅をくりかえしてゆく音楽と思われる。僕の背後には陸が広がり、そこには多様なノイズが渦巻いている。地震が起こり津波がおし寄せると、海のスピリットが陸に影響を及ぼし、陸のアンビエントが生まれた。」 -細野晴臣


2019年11月6日水曜日

[252] Herman De Vries ‎- Water: The Music Of Sound 1


Herman De Vries ‎- Water: The Music Of Sound 1
published by Artists Press Bern, 1977

recording (LP) with on side 1: bach (6 kleine wasserfällchen in einen strom), Oberschwappach - D (10.15 min) and ozean I, Gubacarrigan, Clew Bay - Ireland (9.40 min), on side 2: ozean II, Killeennabausty, Achill Island - Ireland (9.08 min), regen, Eschenau - D (6.36 min) and quelle, Fatschenbrunn - D (5.31 min). In 2 beige covers with a white label on the outside cover with artist, title and titles of the sounds on the disk. On the reverse of the cover a text by Urs and Rös Graf. Added 15 photographs in black/white, text in English: "this shall you think of all this fleeting world: | a star at down, a bubble in a stream, | a flash of lightning and a summer cloud, | a flickering lamp, a phantom and a dream" [source: Vajracchedika Prajna Paramita Sutra (Diamond Sutra)]. On the front of the inner cover a fragment of a photograph (3.5 × 5.0 cm) is glued representing a cloud in a blue sky, on the reverse a fragment of a photo (5.5 × 8.3 cm) representing a waterfall. A postcard is included. ▲

2019年11月5日火曜日

[251] Carlo La Manna ‎- Musica Per Uomini Di Pietra


Label: Ginger
Catalog#: GDRX 0163
Format: CD, Album
Country: Italy
Released: 1993
DISCOGS

1 Il Sole Sorge Sulle Alpi 1:59

2 Il Re Guerriero Forgia Le Armi Di Rame 3:28
3 I Racconti Della Regina Al Bimbo Di Pietra 3:28
4 Il Piccolo Cacciatore Scopre Il Mondo 2:44
5 Incontro Con Gli Spiriti Della Foresta 1:41
6 Il Tempo E Le Stagioni 4:59
7 Verso La Montagna Sacra 7:53
8 I Sacerdoti Del Grande Tempio 3:28
9 Canto Notturno Degli Uomini Di Pietra 2:17

イタリア北部トレント出身、現在は隣国スイスを拠点とするダブルベース奏者Carlo La Manna(カルロ・ラ・マンナ)。10代半ばからドラム、その後にエレクトリック・ベースの演奏を始め、同郷出身のギタリストAndrea Braido(アンドレア・ブライド)のグループなど数多くのロック/ジャズ・バンドに参加。1988年よりダブルベースとチェロ、クラシック音楽の研究を始めてからは、ダンスや演劇、ドキュメンタリー・ビデオの音楽を手掛けるなど活動の枠を広げ、現在まで作曲家、演劇作家、教師、民族音楽アンサンブルのリーダーとして分野を横断したマルチな活動を展開しています。本作「石男のための音楽」は、1993年7月から11月にかけてベゼーノ城考古学遺産局の企画により開催された展覧会「Uomini di pietra. Statue stele e prima metallurgia in Trentino Alto Adige」(石の男:トレンティーノ=アルト・アディジェ特別自治州の石像と最初の冶金)のための音楽を収録した、おそらく2作目となるリーダーアルバム。自身の作曲・構想に基づき、サンプラー、シンセサイザー、民族楽器、創作楽器、石や貝などの自然物、ガラス、金属、木材といった大小とりどりの非楽器を、チベッツァーノ小学校の児童16名を含むアンサンブルで演奏。金属や自然物が織りなすプリミティヴな感触とともに、歴史の古層から立ち上ってくるような底知れないアンビエンスと静寂感が全編を支配しています。公式プロフィールには80年代後期に環境音楽の作曲に専念していたと記されていますが、そうした活動の一端を窺い知ることができる内容です。下の動画は作者本人による投稿。他に、ファーストアルバム「Luding」、バイオリン奏者Bungaro Corrado(ブンガロ・コラード)との共作「Textiles」もアップされています。


Composizioni di Carlo La Manna, con la complicità convinta e divertita di sedici "musicisti in erba" della IV classe della scuola elementare "G.B.BORSIERI" di Civezzano (Trento), per la Mostra Archeologica: "UOMINI DI PIETRA" Statue a Stele e prima metallurgia in Trentino Alto Adige, Castel Beseno, luglio-novembre 1993, a cura dell'Ufficio Beni Archeologici della Provincia Autonoma di Trento.


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2019年11月1日金曜日

[250] Musique Plastique - Stages: Music From Dance And Theater 1979-1989



米オレゴン州ポートランドにレコードショップを構える傍ら、2018年よりレコードレーベルを運営しているMusique Plastique。Visible Cloaksのセルフタイトル作の再発を皮切りに、同郷出身のシンセサイザー奏者Attilio、シカゴのポストパンク・バンドGuerilla Welfare、ナイジェリア出身の宅録ローファイシンガーPedro、ベルギーの前衛劇伴作家John Gilbert Colman、さらにはメルボルンで映像のための音楽を手がけた電子音楽家Sam Malletまで、レアグルーヴ的視点で発掘した良質なミニマル〜コンテンポラリー・ミュージックの復刻リリースを重ね、再発レーベルが乱立する現行シーンの中でも、彼らとゆかりの深いSéance Centreともに異彩を放つ存在になっています。今年の1月4日にサウンドクラウドで公開された「Stages: Music From Dance And Theater 1979-1989」は、レーベルの共同設立者の1人であるLuke Buser(ルーク・ブザー)が過去2年にわたり夢中になっていたというダンスとシアター・プロダクションのための音楽に関する研究成果をまとめたもの。Ryuichi SakamotoやBenjamin Lewといった大御所からほとんど無名に近い作家まで、29組の音楽家達が身体の動き/リズムに呼応して制作した様々なフォームのミニマル・ミュージックが2時間にわたりミックスされています。トラックリスティングはトラック説明欄をご覧ください。


I spent the last couple of years obsessing over music from dance and theater productions. The more I researched and listened, the more I began to hear a sort of commonality that all these records and cassettes shared; a sound of movement. Even coming from all parts of the globe and representing several different genres, there is a strong feeling of human movement. This mix represents a period of time spanning between 1979 and 1989. Enjoy! - Luke/Musique Plastique


Guerilla Welfare - The Nature Of Human Nature [MP005]


Sam Mallet - Wetlands [MP006]

2019年10月30日水曜日

[249] Botanica - Arboretum


Label: -
Catalog#: -
Format: Digital, Album
Country: Poland
Released: 2019

1 Arecaecae 6:49

2 La Manzanera 5:11
3 Lutowiska 6:00
4 Merigar 7:30
5 Przystań 10:00
6 Solano 7:50
7 Tegnérlunden 7:59
8 Tukany na tropie 5:01
9 Tumy 4:14

「ボタニカルアート」などで耳馴染みのある「ボタニカ」とは、イタリア語で「植物」のこと。ポーランドのDJ/プロデューサーMaciej Maćkowski(マチェイ・マッコウスキ)によるBotanicaは、その名の通り、熱帯雨林や植物園、自然の音・ビジュアルに焦点を当て、それらのイメージをダブテクノ〜ハウスなどエレクトロニック・ミュージックのフォームに落とし込んだディープなサウンドを探求するプロジェクト。今年5月にバンドキャンプを通じてリリースされた「Arboretum」は、彼が過去3年間にポーランド、スウェーデン、スペイン、スロバキアなど各地を訪ねて採取したフィールド・レコーディング音源とファウンドサウンドを軸に、シンセシスを駆使して作り上げた初のフルレングス作品。「植物+エレクトロニクス」という組み合わせから連想できる密林エスノではなく、ミストを全身に浴びながら濡れた地面の上を歩くような、全編ひんやりとした感触をもつアンビエント・サウンドに貫かれています。各トラック名はおそらく音を採取した土地の名に由来。昨年3月のBandcamp Dailyの記事「Music for Plants」とあわせて。



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[related]
アルバムのリリースと時を同じくしてワルシャワのラジオ番組kolekcjeのサウンドクラウドで公開された1時間のアンビエント・ミックス。


2019年10月28日月曜日

[248] Kensuke Mitome & Gota Wakabayashi - Selene Museum Moon Forest


三留研介 & 若林剛太 - セレネミュージアム・ムーンフォレスト
Label: セレネ美術館
Catalog#: SELENE1-3
Format: CD, Album
Country: Japan
Released: 1993

1 一滴の春 5:13

2 月の道標 4:24
3 水の回廊 4:23
4 月の鏡 4:57
5 雲の信号 4:53
6 緑の迷宮(ラビリンス) 4:06
7 星の船 5:08
8 月の女神 6:15
9 瞬間(とき)の記憶 5:02
10 夢の静寂(しじま) 6:09
11 永遠の午後 6:07
12 光の扉 5:03

箱根彫刻の森美術館のCMにおけるジョージ・ウィンストン「あこがれ/愛」、または「心の美術館」「ヒーリング・ギャラリー」といったシリーズタイトルなど、80-90年代のニューエイジ・ミュージックと静かなアートスペースのもつイメージの結びつきには、不思議と心ときめくものを感じます。このCDは、富山県の温泉郷・宇奈月温泉に佇む黒部市宇奈月国際会館・セレネに併設された「セレネ美術館」で実際に使用されているオリジナルBGMを収録したもの。黒部峡谷の厳しく美しい自然の姿を世界・未来へと伝えることを基本理念に定め、平山郁夫や塩出英雄といった現代日本画壇を代表する7名の作家と美術館が一体となって創作展示した絵画作品の数々。それらと共振するように、このBGMもまた黒部の大自然が織りなす四季折々の情景を淡いタッチのシンセサイザーで表現しています。ブックレットには慎ましやかな紹介文と水辺の風景画などの図版が数点。それらをぼんやりと眺めながらファンタジックな音色に耳を傾けていると、色や形に内在するメッセージを受け取ったり、静止した世界に思いを巡らしたりという絵画鑑賞の楽しみが静かに伝わってくると同時に、空想の黒部へと旅心を誘われます。作者は、音楽制作会社スイッチに所属し、駅発車メロディを手掛ける作曲家コンビ=三留研介と若林剛太。製作は北日本放送の子会社ケイエヌビィ・イー。


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2019年10月11日金曜日

[247] Ernest Hood - Neighborhoods


ライナーノーツを担当させていただいたアーネスト・フッドのアルバム「ネイバーフッズ」の日本国内仕様CDが本日10月11日に発売になりました。アーネスト・フッドは米オレゴン州ポートランド生まれの音楽家。元々はジャズ・ギタリストとしてチャーリー・バーネット楽団などのメンバーとして活動されていましたが、20代後半に病に冒されジャズの一線を離れてからは、テープレコーダーを携えて街中を巡り、人々の何気ない日常の会話や風景音を集めることに力を注ぐようになりました。約20年にもわたるフィールドワークの集大成として制作されたこの「ネイバーフッズ」。環境音のコラージュにシンセやツィターの演奏を織り交ぜながら、作者が幼少期に体験した夏の日のサウンドスケープを1日の時系列に沿って表現した、夢のようなノスタルジアに満ちたドキュメンタリー作品となっています。オリジナルのリリースから44年。今回初めて〈リヴェンジ・インターナショナル〉のサブレーベル〈フリーダム・トゥ・スペンド〉によりヴァイナルとCDでリイシューされました。


happy to announce that I have written the liner notes for the Japanese edition CD of Portland, Oregon based Jazz musician Ernest Hood's musical cinematography album "Neighborhoods", reissued by Rvng Intl. sub-label Freedom To Spend.



米Pitchfork『ベスト・アンビエント・アルバム TOP50』に選出された75年激レア盤が初再発
帯ライナー付国内盤仕様 解説:藤井友行

2019年8月12日月曜日

[246.1] Airwaves: Tomoyuki Fujii



韓国のレーベルTonal Unityのゲストミックス・シリーズに誘っていただきました。Tonal Unityは、Akimbo名義で活動する米国出身のDJ/プロデューサーRhylon Durhamが、現在住んでいるソウルを拠点に立ち上げた新しいレーベル。韓国やインドネシアなどアジアの伝統音楽と、現行のダンス・ミュージックの接点に着目し、オーガニックかつ実験的なダウンビートのトラックを集めたコンピレーション「Vol. 1 {일}」(イル:仕事の意)をリリースするなど、ユニークな志向性をもって活動されています。今回のミックスは、ちょうど梅雨の終わりの時期、天気の移り変わりにインスパイアされたものです。レーベルの作品とあわせてチェックしていただけると嬉しいです。

happy to share my new mix for Seoul-based label Tonal Unity, formed by Akimbo aka Rhylon Durham. it was recorded at the end of the rainy season called "Tsuyu" in Japan, and inspired by the rain and sunshine in July. hope you enjoy it. many thanks, Rhylon.


va Vol. 1 {일}
the first release in a series of 3 compilation EPs.

Tonal Unity - 토널 유니티
Organic Sounds from Asia and Beyond
아시아를 포함한 그 이상의 순수한 사운드
soundcloud / bandcamp / facebook

2019年6月25日火曜日

[245.1] Mori To Kiroku No Ongaku #12



6月21日に放送されたLYL Radio「Mori To Kiroku No Ongaku」の最終回。後半1時間は、森俊二さんと杉本邦人さんによるプロジェクトNatural Calamity(ナチュラル・カラミティ)のレイドバックなチルアウト・サウンドを特集。今回、特に思い入れのある音楽を取り上げたいと思い、真っ先にイメージしたのがこのNatural Calamityでした。「90年代のなごみもの」という帯のキャッチコピーに興味を引かれ、中古CD屋で「Down In The Valley」を手にとったのが16年ほど前。サーフ・ミュージックやアンビエントの時流とは関係なく、浮いたときにも沈んだときにもパーソナルな耳の拠り所として愛聴してきた、自分にとって無人島ディスクのような一枚です。2003年の「Night Is Indigo」以降アルバムのリリースはありませんが、現在森さんはGabby & LopezやDamoといったメインのプロジェクトと並行して、Natural Calamity名義での新作も製作中とのこと。今後の報せがとても楽しみです。最後に、2017-19の2シーズンにわたってこの番組をチェックしてくださったみなさま、そしてLYLのアキと全てのクルーへ、短い間でしたが本当にありがとうございました。ラジオはまたきっとどこかで。


here is the final episode of my LYL Radio show "Mori To Kiroku No Ongaku". the second hour is a special feature on the laid-back sound of Japan's downtempo duo Natural Calamity, formed by Shunji Mori (Gabby & Lopez / Damo) and Kuni Sugimoto (Honolulu / fabricomusico). thanks to Aki and LYL Radio crew for supporting me for two years, and everyone listening to my show.



tracklist:
Michael Bierylo - Recurrence
Max Lässer's Ark - Oceania
Wind Machine - Rain Maiden
Danny Heines - Sun & Water
Andreas Von Wangenheim - 1st Of My Day
Fowler & Branca - The First Breath
Everything Play - Kyujitsu (Holiday)
Dagobert Böhm - Für Nana
Vincenzo Zitello - Arcangelo Gabriele
Shiva Affect - Caught In Amber
Salut - Whispering Gallery
The Lilac Time - The Rain Falls Deepest On The Shortest Haircut
Lakeside - Film Parts
Shunji Mori, Kunihito Sugimoto, Morio Watanabe, Seigen Ono - Koronis Rift (Intro)
Natural Calamity - Down In The Valley
Natural Calamity - Introduction For Tomorrow
Natural Calamity - Day Dream
Natural Calamity - After The Sorrow
Natural Calamity - Chocolate Martini
Natural Calamity - After The Dolphins Gone
Natural Calamity - Interzone Pt.4
Natural Calamity - Andalucian Moon
Natural Calamity - In Between
Natural Calamity - Life
Natural Calamity - Shelly
Natural Calamity - Interzone Pt.2
Natural Calamity - Turn Pike & Freeway